犬が誤飲してしまった!モノ別の対処法と予防策

犬が誤飲してしまった!モノ別の対処法と予防策

犬が口に入れてはいけない物を誤飲してしまった時、飼い主としては非常に心配になりますし、動揺してしまいますよね。どのような対処をするべきなのか、また誤飲しないための予防策はあるのか、気になりませんか?今回は犬が誤飲してしまった際のモノ別の対処法と予防策をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬が誤飲してしまった際の対処法

材料を見る犬

1.食べ物を誤食してしまった場合

基本的に犬には人間の食べ物を食べさせてはいけませんが、人間が食べる物の中でも食べて良いものと悪いものに区別されます。代表的な例を挙げると、タマネギやチョコレートなどは、犬にとって毒になるため絶対にダメです。

このような犬にとって毒になってしまう食べ物をもしも誤食してしまった場合、どのように対処すべきなのでしょうか。

これらの食べてはいけないと言われている食べ物は、中毒症状を起こしてしまう可能性が極めて高いです。そのため、誤食してしまったら、すぐに病院へ連れて行き、獣医さんに対処してもらうことが大切です。

この際、「何を食べてしまったのか」「どのくらいの量を食べてしまったのか」「誤食してからどのくらいの時間が経過しているか」を詳しく説明する必要があります。この説明によって、どの程度危険な状態であるか、また処置方法も変わってくるからです。

獣医さんに診てもらう際には、曖昧にせず、この3つの点をきちんと把握しておくよう、心がけておきましょう。

2.飲み物を誤飲してしまった場合

コップに近づく犬

人間の飲み物の中には、食べ物と同じように犬が絶対に口にしてはいけない飲み物が存在します。代表的な例がアルコールです。

アルコールは人間の体内では分解されるため、飲み過ぎなければ毒にはなりません。しかし、犬の場合は体内でアルコールが分解されず、そのまま残ってしまうため、悪影響を及ぼしてしまうのです。最悪の場合、死に至るケースもありますので、要注意です。

では、もしも誤飲してしまった場合、どのように対処すべきなのでしょうか。これは食べ物を誤食してしまった時と同様に、なるべく早く獣医さんに診てもらう事が大切となります。

特にアルコールの場合は24時間以内に処置することが非常に重要ですので、「もしかして舐めてしまったかもしれない」と少しでも疑うようであれば、すぐに病院へ連れて行きましょう。他にもコーヒーは中毒性が高いため、アルコールと同じように病院へ連れて行きましょう。

3.おもちゃを誤飲してしまった場合

犬用のおもちゃや子ども用のおもちゃなど、特に小さいサイズの物であれば、誤飲してしまう可能性も0ではありません。特に子犬は舐めたり口に入れたりすることで、その物を確かめようとする習性がありますので、注意が必要です。

もしも誤飲してしまった場合は、まずは口の中を覗いてみましょう。多くの場合、犬が自ら吐き出そうとしているため、おもちゃが見えかかっていることがあります。その場合には、手を口の中に差し込み、抜いてあげる方法が最も迅速で正しい方法です。この時、飼い主さんが動揺し、誤って喉の奥へと押し込まないよう注意が必要です。

ただこの場合、わんちゃんもパニックになってしまっていることもあるため、咬んでしまうこともありますので難しい場合は無理せずに病院にいきましょう。

続いて、後ろ足を抱きかかえるようにして持ち上げ、背中を強めに叩いてあげるという方法が挙げられます。これは赤ちゃんに対しても行われることのある方法です。犬の場合、背中というのは肩甲骨の間の部分を中心に叩いてあげると効果的です。吐き出しそうになったら、口を覗き、先ほどと同じように取り出してあげましょう。

おもちゃ以外にも、食べ物や飲み物ではない固形物は誤飲してしまう恐れが考えられます。特に散歩中などは、飼い主さんが注意してみていないと、飼い主さんが見ていない間に拾い食いしてしまう可能性がありますので、しっかり見ていてあげましょう。

誤飲しないための予防策は?

2匹の子犬

愛犬が誤飲しないために、飼い主さんはどのような予防ができるのでしょうか。

まず食べ物や飲み物に関しては、飼い主さんが見ていないところでは置きっ放しにしないという事が最善です。犬が必ず手の届かない場所に保管し、物理的に物に触れられないようにするのです。隠すだけでは匂いで見つけてしまいますので、しっかり高さのある場所に置いておくようにしましょう。

アルコール瓶などを床に置いておくという人もいると思います。しかし、飼い主さんが見ていない内に倒し、割り、中身を飲んだり舐めたりしてしまうかもしれません。なるべく戸棚の中など、犬が見つけられない場所に片付けておきましょう。

おもちゃに関しては、口の中にすっぽり入ってしまうおもちゃをなるべく選ばないようにしてあげてください。もしも選んでしまった場合には、お留守番中は渡さないなど、飼い主さんの管理下で遊ぶ用にしましょう。

ぬいぐるみも中に綿が入っているので危険です。ぬいぐるみを噛み千切り、中の綿を取り出し、大量に誤飲してしまうと窒息してしまったり、腸につまってしまう恐れがあります。留守番中はできるだけ控え、他のおもちゃを渡すようにしましょう。

まとめ

クッキーを見つめる犬

いかがでしたでしょうか。食べ物や飲み物だけでなく、おもちゃによる窒息も可能性が0ではありません。最後に紹介したような予防策を実践し、なるべく誤飲しないよう努めていきましょう。

もしも誤飲してしまった場合には、食べ物や飲み物であれば獣医さんへ、おもちゃであれば紹介したような対処法を実践してください。おもちゃが取り出せない場合には、すぐに獣医さんに電話で相談しましょう。

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