冠婚葬祭や旅行など、様々な理由でペットホテルを利用される方が多いのではないでしょうか。
どこに預けてますか?
選択肢はさまざまありますが、きちんと選ばないと犬がかわいそうな思いをさせてしまいます。
動物病院
一番預けることが多いのではないでしょうか。
理由を聞くと大体の方が「何かあった時に看てもらえる」と言います。でも、本当に大丈夫でしょうか?
あくまでも病院は病院です。小さな町の病院では、入院場所とホテルの場所が同じです。そして、狭い銀色の入院犬舎に入れられ、朝晩の散歩に出されるだけで、遊んでもらえるわけでもありません。(看護師さんたちは忙しいですから)
24時間のうち23時間は銀色の折の中に閉じ込められている状態です。普段閉じ込められていない犬は、それだけでパニックを起こします。
吠え続け、声がかれてしまったり、持ち込んだ食事すら受け付けず断食したりと犬にとってはかなり気の毒な環境です。
ましてや伝染病などの犬入院していた場合、大丈夫でしょうか?と私は心配になってしまいます。
トリミングサロン
いつもシャンプーやカットに行って犬が慣れているから、という理由で預ける方もいらっしゃいます。
きちんと犬を預かってもらう場所、見てますか?よくあるのがバックルームに移動用のハードキャリーが山積みとなっていて、その中に放り込まれることがほとんどです。
閉じ込められてやはり犬はパニックを起こします。過去に実際見たケースでは、プラスチックの食器を破壊してそのほとんどを食べてしまったり(飼い主には報告していません)。
毛布ではなく新聞をビリビリしたものの中におかれ、足に新聞があり得ないくらい巻きついてしまったりと、犬にとってはとても気の毒な環境でした。
ペットホテル
あちこちにありますが、とあるペットホテルは忙しい時期(夏休み、冬休み)にスタッフ募集を求人誌に出していましたが、驚くことに「高校生可」でした。
飼い主から預かった大切な犬を(金銭が絡んでいるので善管注意義務が発生します)バイトの素人が餌をあげたり散歩したりということです。
または、1頭1頭に十分なスペースがありますと謳っておきながら、満員になると狭い所に閉じ込めたりというケースもあります。
どのように選ぶか
何よりも大切なわが子を預けるにあたって、注意してほしいことがあります。
・犬を置く場所を見せてくれる
そのお店に自信があれば、どんな場所でも見せてくれます。逆に見せてもらえなければ、何かを不都合なことがあると思います。
・24時間管理する人間がいる
夏場、冬場にエアコンが切れて亡くなった犬のケースもあります。また、夜中に具合が悪くなるかもしれません。24時間管理する人間がいれば何かしらの対処ができます。
・においがない、清潔である
犬がいるからといって、不衛生であって良いことはありません。常に掃除が行き届いている、清潔なところが良いです。
・フリースペースである
犬があちこち自由にしていると、他の犬とコミュニケーションをとることができ、人間がかまってやれなくても犬同士で遊んで気を紛らわせることができます。
最後に
ご紹介した内容は、このくらいはクリアしてほしい最低条件になります。
そのほかに、犬をその場所に慣れさせる必要があります。犬を預ける当日に、「いい子にしててね~」とおいていく飼い主もいますが、犬にしてみればいきなり連れてこられて、飼い主はいなくなり、捨てられてしまったと不安でいっぱいになります。
そうなると食事を拒んだり、糞尿を極限まで我慢したり、入口でずうっと飼い主を待っていたりします。
そのような事を防ぐために、預ける場所には事前に慣らしておくことが大切です。
▲私が経営しているトリミングサロンでのお預かり(ホテル)の様子
大切な家族の一員を預けるわけですから、じっくり吟味して納得できるところに預けてくださいね。