警察官にいきなり拳銃で発砲されてしまった2頭のピットブル
アメリカ・ミネソタ州、ミネアポリス在住のルメイさんの自宅で、悲惨な事件は起きてしまいました。
薄暗くなってきた夜の9時頃、ルメイさんの自宅のセキュリティーアラームが鳴った為、彼女は警察に通報しました。
通報により駆け付けた警察官は、ルメイさんの自宅の裏庭の調査を開始しました。フェンスで囲まれている裏庭を調査していると、後ろ側からルメイさんの愛犬の「ピットブル」が2頭、近づいていきました。
警察官は、近づいてきたピットブルに驚いたのでしょうか。2頭に照準を合わせて犬達に徐々に近づいていきます。そして、信じられない事に、何もしていないピットブルにめがけて発砲したのです。銃で発砲されてしまったピットブル達は、横たわってしまいました。
そして、発砲した警察官は、調査もせずに、裏庭のフェンスをよじ登ってその場から立ち去っていったのです。
この恐ろしい出来事は、ルメイさんの裏庭に設置されていた監視カメラが捉えていました。そして、今回の事件の動画を彼女のFacebookに投稿しました。
動画を見た人達から1300件以上のコメントが寄せられました。
「くそ警察め、銃を撃つ口実が欲しかったんだ」
など、多くの怒りのコメントが寄せられています。
その他にも、募金サイト『Go Fund Me』には、僅か数日間で多くの人達から、犬の手術にあてて欲しいと300万円近くの寄付金が寄せられました。
ピットブル達の怪我の状態ですが、1頭は顎に銃弾を受けてしまったものの、手術により命が救われました。もう1頭は、首や肩、その他にも胸や足など数か所に銃弾を受けてしまいましたが、手術は成功し、数日後には入院中に歩けるようになった姿がFacebookに投稿されています。
警察当局は「セキュリティーアラームはルメイさんの娘さんの誤作動だった」と発表
今回の事件の内容を撮影した監視カメラの映像は、7月11日15時30分頃にfacebook上から除去されました。警察からの要請なのか、ルメイさん家族が家族のページと分けるべきと判断をしたのかまでは分かっていません。
動画などは除去されてしまいましたが、その代わり、被害にあったピットブル2頭の専用Facebookページ「CirocとRocko」が立ち上げられました。
今回、被害に遭ってしまったピットブルはどちらも攻撃性はなくとても温厚な性格をしています。「サービスアニマル」という国が認めた、障害者などをサポートするためにトレーニングを受けた犬達です。
今回の場合、通報を受け駆け付けた警察官が、自分に近づいて来たピットブルに驚き、恐怖心から発砲をしてしまったものと考えられます。
この事件に関しまして警察側は、「今回のセキュリティーアラームは、ルメイさんの娘さんによる誤作動だった。」と発表しています。ミネアポリス警察は、今回の事件をしっかりと受け止めルメイさん家族に謝罪をし、現在内部調査を行っているとの事です。
ルメイさんには息子さんと娘さんがいますが、娘さんは今回被害を受けてしまった犬達とは幼い頃から一緒に生活をし、彼女にとってこの2頭は親友の様な存在でした。
愛犬が突然発砲されたことによるショックが大きく、特に娘さんは夜も眠れずに毎日辛い日々を送っているそうです。突然の出来事だったので、まだ幼い彼女たちにとっては受け入れがたい出来事だったのでしょう。2頭のピットブルが早く元気になって、ルメイさん家族に笑顔が戻るといいですね。
まとめ
ピットブルは闘犬としてのイメージが強く、体も大きいので見た瞬間に恐怖を感じてしまう人も多いと思います。しかし、ピットブルはとても飼い主に従順で、性格が大人しい犬達が多いです。
闘犬と言うイメージが強い為犬種差別に愛やすい犬種ですが、今回の警察官がとった行動の様に、近づいてきた犬達にいきなり発砲し、傷つけてしまうような事はあってはいけない事だと思います。彼らが幸せな生活を送れるような世界が来る事を祈ります。