愛犬が可愛いので愛犬が欲しがるものを与え続けた結果がとんでもない事に!
愛犬と一緒に生活をしていると可愛くて、ついつい甘やかしてしまう事があります。アイスを食べていると愛犬の熱い視線を感じて、「一口だけ!」と言いながらアイスを少し愛犬に食べさせたり、なんて事もよくある事です。
しかし、愛犬を甘やかし過ぎてしまうと「虐待」になってしまう可能性もある様です。
スコットランドで活動している動物虐待防止協会「SPCA」に通報の電話が入りました。その電話の内容は、「あまりにも太っている犬が飼育されている」というものでした。
スタッフが犬の飼い主の自宅を訪れると60代の女性が住んでいました。この女性にお話を聞くと「夫へのクリスマスプレゼントにこの犬を購入した」とのこと。
女性が暮らしている部屋には、コーギー犬のミックスの「タイコ(Tyko)」がいました。タイコの姿を見たスタッフは驚きました。
タイコの体は太り過ぎて数歩しか歩けない状態で、太り過ぎの為に呼吸困難な状態に陥っていたのです。
飼い主さんはタイコの事をとても可愛がり、タイコが欲しがるもの全てを食べさせてあげていたようです。
その為、タイコの体は歩行が不可能な状態になるまで太り、動物虐待の可能性があると通報されてしまったのです。タイコは保護され動物病院で診察する事になりました。
タイコの姿を見て「アザラシの様な姿」と驚く獣医師
肥満が原因で通報されたタイコは保護され、動物病院に連れて行かれました。
動物病院の獣医師は、連れてこられたタイコの姿を見て「これは酷い、まるでアザラシじゃないか!」と驚きました。
通常、コーギーの体重は10㎏程ですが、タイコは49㎏もありました。約5倍です。
胴長短足で太りやすいコーギーではありますが、この体重では健康に危険が及んでしまいます。タイコは獣医師の診断の結果、肥満の他にも「甲状腺疾患」と診断されてしまいました。
ここまで肥満になってしまった理由にはタイコの飼い主の女性の甘やかしが明らかな原因です。タイコの事を可愛がるあまりに引き起った惨事です。飼い主さんには虐待をしているという自覚がありませんでした。
しかし、SPCAに起訴された飼い主の女性は、タイコの飼い方に間違いがあった事、呼吸系疾患の治療をしなかった事を認めました。
そして、飼い主の女性に裁判所は「ペットを飼う事を禁ずる」と判決を下しました。
このニュースを知った人達から、運動不足と過度な食事を与え続けた行為は、「優しい殺人」と言われ、多くの人達から非難の声が寄せられました。
飼い主の元を離れたタイコは、保護施設で甲状腺疾患の治療を受けながらダイエットを頑張りました。ダイエットを頑張ったタイコの体重は-37㎏減に成功し、現在は12㎏と標準体重まで体重を落とす事が出来ました。タイコは見事、別犬の様に変身する事が出来たのです。
痩せたタイコのお気に入りの遊びは、ボール遊びです。しかし、ボールで遊ぶのに夢中で「持ってこい」が出来ないそうです。
SPCAのマネージャーは、犬や猫を飼っていない大人だけの飼い主さんがタイコにふさわしいと考え、タイコの運動管理をしっかり行ってくれる新しい飼い主さんを探しています。
まとめ
愛犬の可愛いお顔を見てしまうとついつい甘やかしてしまいそうになりますが、甘やかすだけが犬の幸せではありません。「優しい虐待」は、飼い主さんに虐待の自覚がないのが恐ろしいです。皆さんも愛犬の体重管理と運動管理をしっかりと行い、愛犬の健康には気を付けましょう。
▼コーギーについて詳しく知りたい方はこちら
ユーザーのコメント
10代 女性 匿名
コーギーは食欲旺盛で消化吸収も
いいので、ついつい太らせてしまいがちです。
このtycoちゃんが、
変性脊椎症、椎間板ヘルニアなどに
なっていなくて、
本当に良かったです。