5月~7月が冬の季節のブラジルで寒さに震える野良犬と出会った女性
日本では5月~7月は気温が高くなり、降水量も多いのでじめじめとした暑い日が続きますが、南半球にあるブラジルは、5月~7月は冬の季節で寒い日々が続きます。
ブラジルに住む22歳のマリアナさんは、体がガリガリにやせ細り足を引きずって歩いている1頭の犬を発見しました。彼女はそのやせ細った野良犬を見過ごすことが出来ず、自宅に連れて帰る事にしました。
マリアナさんはお母さんと一緒に街頭で手作りをした商品を販売するクラフトショップを経営していました。手作りしたものを販売して細々と生計を立てている状態で、マリアナさんとお母さんが暮らして行くだけでもやっとの生活を送っていました。
しかし、マリアナさんは優しい性格の持ち主なので、街にいる野良犬を放っておくことが出来ず、自宅には既に10頭の犬達がマリアナさんに保護され暮らしていました。その為、お家の中では犬を飼う事が出来ず、仕方なくお家の外で飼う事にしたのですが、犬には冬の寒さをしのげる犬小屋がありません。そして、マリアナさんには犬小屋を新しく購入する余裕もありませんでした。
困ったマリアナさんは安く犬小屋を作る方法をインターネットで探しました。すると、インターネットに「牛乳パックで作る犬小屋の作り方」が投稿されていたのです。
マリアナさんは早速犬小屋を作る事にしました。犬小屋の材料はゴミとして捨てられている牛乳パックなので、安く購入する事ができます。
ブラジルの牛乳パックは、日本の牛乳パックと違い、内側にはアルミニウムが張られ、紙とプラスチックの6層の構造で作られている為強度もあります。さらにこの牛乳パックは外気に合わせて保温効果も保冷効果も発揮するので、犬小屋を作るのにぴったりな材料だったのです。
マリアナさんは、保護した野良犬に牛乳パックで雨風をしのぐための犬小屋を作る事に成功しました。
牛乳パックで作る「犬小屋プロジェクト」を立ち上げたマリアナさん
マリアナさんは街に住む野良犬達にもこの牛乳パックで作った犬小屋を作ってあげられないか考えました。しかし、街にいる野良犬達に犬小屋を作ってあげるには、大量の牛乳パックが必要と
なります。マリアナさんは友人の協力を得て、「Projeto Pet de Rua(犬小屋プロジェクト)」を立ち上げる事にしたのです。
犬小屋を作るには150個の牛乳パックが必要です。そこでマリアナさん達は、Facebookを使って牛乳パックを集める事にしました。
すると、マリアナさん達の投稿を見た人達から牛乳パックの提供を申し出る人達方のメッセージが集まりました。そればかりか、投稿を見た人から寄付を申し出る人も現れたのです。
マリアナさんの優しさが詰まった牛乳パックの犬小屋プロジェクトは、話題を呼んでテレビ局からも取材がありました。このテレビの取材がきっかけでどんどんこの犬小屋プロジェクトが拡散されていくといいですね。
まとめ
マリアナさんの牛乳パックで作る犬小屋プロジェクトのアイディアに凄く驚きでした。普段何気なくゴミとして捨ててしまっている牛乳パックでまさか犬小屋が作れるとは思ってもいませんでした。牛乳パックが再利用されてとてもエコで、そして野良犬達に素敵なお家が出来るなんてとても素敵なアイディアです。このプロジェクトで多くの野良犬達に素敵なお家ができるといいですね。