小さい身体でも勇気は大きいぞ!小さな勇者を紹介
小柄で甘えん坊、愛くるしいチワワが驚くほどカッコイイ!
あの小さな身体にこんな勇気が潜んでいたなんて…そんな事例を紹介します。
毒蛇から赤ちゃんを守ったチワワのゾーイ
体重2kgほどのチワワのゾーイは、アメリカ・コロラド州にロング夫妻と住む1才の女の子でした。2007年、自宅の庭で夫妻と1才になる孫が遊んでいたところ、毒蛇のガラガラヘビが現れました。頭をもたげて攻撃態勢に入った瞬間、ゾーイが気付いて間に割って入ったと言います。ゾーイの悲鳴に気が付き、夫妻が孫をとっさに抱き上げ、体長90㎝を超える蛇を仕留められました。
幸い孫は無事でしたが、ゾーイは蛇に噛まれ、額がざっくり割れてしまう傷を負ってしまいました。しかし、すぐに病院に運ばれ、傷の処置と解毒剤を投与され一命を取り留めました。その後順調に回復し、元気に走り回るほどに。小さな身体で1才の赤ちゃんの身代わりになったゾーイに、世界から称賛の声が上がりました。
ピットブルの襲撃から家族を守ったチワワのマンチャス
アメリカ・サンフランシスコ近郊の街での出来事。屋外でバーベキューを楽しんでいた母親と4才の男の子、わずか生後22日の赤ちゃんのもとに、近所に住むピットブル2頭が庭から脱走してきて乱入する事件がありました。ピットブル2頭はそれぞれ、母親と4才の男の子に交戦体制、母親は赤ちゃんを抱き寝室に逃げるも、自身もピットブル1頭と戦いながら赤ちゃんを守るのに必死です。そんなとき、男の子にピットブルが今にも襲い掛かろうとしていました。そこに登場したのが1才のチワワ・マンチャスでした。男の子とピットブルの間に立ち、勇敢に立ち向かったのです。
マンチャスは残念ながら、2頭のピットブルに噛まれ家の外で息絶えた姿で発見されました。しかし、2頭の注目を自身に向けることで、家族3人の命を救いました。素晴らしい偉業です。
強盗を追い払ったチワワのパコ
2011年アメリカ・カルフォルニア州での出来事。武装した2人組がタバコ屋に強盗に入りました。ひとりはライフル銃を持っています。そんな強盗に果敢に立ち向かったのが、タバコ屋の隣に住むチワワのパコでした。強盗の足を噛んだり、吠えたり、強盗はパコの攻撃に店を後にしますが、パコは店の外まで追いかけます。
このパコの勇姿は店の防犯カメラに記録されていて、アメリカでも話題になりました。
小さな身体で2人組の強盗を追い払ったパコは、普段はのんびりしていて、とてもフレンドリーなワンちゃんなのだそう。内に秘めた正義感と強さ、勇敢なパコに全米が感動です。
日本にもあった、犬が人間の命を救った事例
雪の北海道、レトリバーのジュニアが祖父と孫を救う
2011年11月、夕方から祖父、3才の孫娘、レトリバーのジュニアの行方がわからなくなりました。車で川の土手沿いを走行中に5.6メートル下の河川敷に転落してしまい、車内に閉じ込められてしまっていたのです。その日は夕方から雪が降り、夜半には氷点下まで冷え込んでいました。横転した車が発見されたのは翌朝、閉じ込められていた2人とジュニアは警官によって救出され、2人は軽い凍傷はあったものの、命に別状はありませんでした。冷え込む車内でジュニアに抱き着いて暖をとっていたことで大事にならずに済んだようです。特に、3才と幼い孫娘の体温が維持できたのは、ジュニアの大きな身体が幸いしていたようです。
用水路に転落した男性を救う、忠太郎
2017年2月、散歩中に激しく吠えだした忠太郎が飼い主さんをグイグイ引っ張っていくと、用水路から何やら音が聞こえたとのこと。飼い主さんがのぞき込むと、水面に男性の口元が見えたと言います。すぐさま深さ70㎝ほどの用水路から男性を引き上げようとしますが、重さで思うように救出できません。大声で人を呼び、協力者とともに救急車が到着するまでの間男性の気道確保などの適切な処置がされたおかげで、男性は無事助かりました。忠太郎の発見が功を奏しました。
まとめ
犬には人間と暮らしてきた長い歴史があります。そのせいでしょうか、その長い歴史の中で、彼らには人間を守るということや、人間のためになることをするといったことが本能に備わったのではないだろうかと思いたくなってしまいます。
もちろん個体差はあるでしょうが、愛犬が人間の喜ぶ顔が大好きというのは、きっと犬を飼っている方だったら実感するところではないでしょうか。
犬は救世主になるかもしれない、特別なパートナーですね。