飼い主さんが家を留守にするとき、「愛犬はストレスに感じてないか」「トイレを外でさせてあげたい」など色々と気になるものです。
そんなときイギリスでは、「ドッグウォーカー」が活躍します!
ドッグウォーカーという仕事
ドッグウォーカーというサービスを聞いたことはありますか?
飼い主さんの代わりに愛犬のお散歩を行うサービスです。
日本では副業といわれているドッグウォーカー、実はイギリスではひとつのお仕事です。そのため経営者やスタッフは男女関係なく若い方も多く働いています。
共働きの家庭、仕事などで長時間家を開けなければいけない飼い主さんにとって有難いだけではなく、お散歩が大好きな犬にとってはとても大事なことですよね。
ドッグウォーカーの日常
飼い主さんにワクチン接種、ダニやノミの予防がされているか、緊急連絡先などの確認を行い、また犬が事故などにあった場合、責任は一切負えないという契約をします。
送迎
予約を受けた家に次々と車でお迎えに行きます。
会社の規模や個人経営にもよりますが、専用の車を持っているところが多いです。送迎の際に飼い主さんは家にいる必要はありません。鍵を渡しておくと勝手に入って犬を連れていってくれます。
ドッグウォーカーの車の中ではゲージに入れたり、柵を作って犬同士のトラブルを避けます。
散歩コース
たとえ雨が降ってても散歩に行きます。また散歩道も普通のコンクリートの道路ばかりではありません。
地域にもよりますが、4~6匹の犬を連れて山や丘のような自然の大きなエリアを安全に散歩させます。良い点として、数多くの犬で歩くことにより次第に社交的になっていくそうです。
リードを付けて散歩する犬もいれば、ノーリードの犬もいます。ノーリードは飼い主さんとの契約で確認のうえ、了承のサインをもらっていなければなりません。
犬の散歩くらいなら誰にでも出来ると思いがちですが、体力は必要です!
犬のサイズや犬種、リード有無しの犬たちを混ぜての散歩は難しそうですね。
散歩途中に注意すること
危険なリスクのある草木
道中は、食べると危険な草も多く生えてます。
写真の”ネトル(イラクサ)”と呼ばれるこの草は、茎や葉の表面のとげにはヒスタミンアとセチルコリンを含んだ液体の入った嚢があり、とげに触れるとその嚢が破れ、皮膚についた場合には強い痛みが走ります。
わたしの愛犬はうっかり踏んでしまい、歩けず抱っこして帰ってきた経験があります。
この草は日本にもありますので、注意してあげてくださいね。
家畜の放し飼い
牛などの動物が散歩コースにいる時は、出来るだけ動物を避けた道を通ります。
感電の可能性
また家畜用に張られている、電線にも注意です。
ドッグウォーカーさんに伺ったところ、トラブルに遭うことは滅多にないとのこと。
それでも稀にあるのが犬の逃亡。鹿を追って迷子になる犬、見つけたらリスをくわえていたなどもあったそうです...とても責任のあるお仕事です。
お給料
費用は1時間でおおよそ12ポンド(約1,740円)で、週末は約2~4ポンド(約290~580円)高くなります。
店員さんなどの1時間のお給料は約7ポンド(約1,010円)ですので少しお高めですね。
ドッグウォークは常連さんから度々の依頼があるため、大体1週間に約500ポンド(約72,400円)以上稼げるようです。
さいごに
ドッグウォーカーのお仕事として一番大事なのは無事に、そして犬に満足して家に帰ってもらうことです。愛犬の命を預かる重要な役割ですが、飼い主と犬たちの間で活躍するとても素敵なお仕事だと思いませんか。
みなさんの周辺でドッグウォーカーを見たことはありますか?
普段お任せできるドッグウォーカーさんを探しておくと、いざとなったときに便利かもしれませんね。