あなたは出来てますか?愛犬と生活する上で「守るべきマナー」

あなたは出来てますか?愛犬と生活する上で「守るべきマナー」

急激に変わる犬との暮らし方。“動物を「人間の社会」で飼う”、もしくは共に生きる為には飼い主のマナーが重要になります。今回はそんな現代で犬を飼う時のマナーを考えていきたいと思います。

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変わりゆく犬の飼い方と求められるマナー

お手する犬

ここ10年の間で、犬の飼い方や考え方、しつけの方法など大きく変わってきました。もし30年前と人が現代のペット事情を知ったら、とても驚くことでしょう。そして現代の犬達は、人間とは全く別の動物であるにも関わらず、人間の社会に適応し、生きていかなければなりません。

特に問題になるのが、人間の社会の「礼儀やマナー」そして「暗黙のルール」。当然犬たちはそんな事を理解する事が出来ません。そこは飼い主である私たちが注意してあげなければなりません。

他の人に不快な思いをさせない為に、私たち犬の飼い主はどんなことに注意するべきなのか、どんな行動をするべきなのか。今回は、今まで動物関係の仕事に携わってきた筆者が、犬の飼い主さんたちが当たり前に行っている気配りや行動を、「守るべきマナー」と題して紹介していきたいと思います。

散歩の時に守るべきマナー

散歩に行きたい犬

ウンチは持ち帰る

散歩中にしたウンチは昔は放置するか、スコップを持っていって土に埋めていたりしましたが、今では持ち帰り処分することがマナーになってます。コンビニやお店に捨てて帰るのもNGです。

オシッコは民家や塀にさせない

散歩中にマーキングとしてブロック塀にオシッコをかけたがるオス犬もいますが、人のお宅にオシッコをかけてはいけません。今では野外でオシッコをしてしまった場所に水を持参し流すことがマナーになってきています。
都会では、散歩中に犬がトイレをする場所がなく自宅でトイレを済ませてから散歩している飼い主さんが多いそうです。

必ずリードをつける

「うちの子は逃げないから」とノーリードで散歩している方がいますが、これはNG。
ノーリードの犬が事件や事故を起こすことも多いです。
ちなみに、犬の監察は必ず首輪につけておく義務があるのは知っていましたか?

散歩中に出会った犬といきなり接触させない

散歩中に他の犬と出会って「ほら、お友達だよ!」といきなり接触させることは犬という動物においてはNG。犬は人間の子供と同じではありません。相手の飼い主さんに声をかけてから接触するようにして下さい。
散歩中、他の犬とすれ違う時はリードを短く持つことも暗黙のマナーになっています。

田舎の畑や林では農薬に気をつける。

農薬を散布している場所では、犬が農薬を舐めてしまったり、農薬のかかった草花を食べてしまったりすることがあります。犬は草を食べたがる本能がありますから注意が必要です。

予防ワクチン、寄生虫駆除は行っておく

混合ワクチン・狂犬病ワクチンや外部寄生虫(ノミ、マダニなど)・内部寄生虫(回虫、条虫など)の駆虫を行っていないと散歩中に病原を撒き散らすことがあります。予防は自分の犬を守るだけでなく、ご近所の犬も守ることになります。
混合ワクチンで防げる、パルボやジステンパーなどは発生した場所があるとその地域で連続して感染した犬が動物病院へ来院する為、どこで流行しているかすぐわかります。自分の犬が病原を撒き散らす感染源にならないようにしたいところです。

咬傷事故の対応を知っておく

自分の犬が何かのひょうしに誰かを噛んでしまったら、相手が「大丈夫」と言っても連絡先を渡し警察へ連絡します。犬に噛まれて感染症を起こす人もいますし、帰宅後患部が重傷化するケースもあります。また警察は噛んだ犬が狂犬病予防を行っているか確認しなければなりません。自分の犬が加害者の場合は、状況に応じて被害者が医療機関に費やしたものは負担します。

ドッグカフェやドッグランで守るべきマナー

ドッグカフェ

店内で過ごせるトレーニングしておく

室内施設ではおとなしく過ごせるように教えた又はトレーニングした犬が前提となります。
ずっと吠えてしまったりたくさん粗相をしてしまう犬は残念ながら来店を控える暗黙のルールがあります。

衛生上のマナーは必ず守る

衛生上のトラブルを避けるためにも、人間の食器には犬を近づけないようにしましょう。

他の犬との共有を考える

ドッグランにおいては、予防関係を行っていて他の犬と友好的に過ごせる犬が前提になります。
喧嘩をしたり接触事故が起こることも視野に入れ、犬の様子を見ながら遊ばせます。

犬を放置しない

犬をドッグランに入れて、飼い主の自分はそこから離れる行動はNGです。もし、愛犬が他のわんちゃんとトラブルを起こした場合、直ぐに対処する事が出来ません。ドッグランを使用する場合は必ず愛犬の傍に居るようにしましょう。

子供に犬を任せない

あなたのお子さんに犬の様子を見させているからといって、あなたがその場から離れるのはNGです。
子供の力では、愛犬が興奮して走り出してしまった時や暴れてしまった時、対処ができません。必ず愛犬をコントロールできる飼い主(あなた)が傍にいるようにしましょう。

ドッグラン内での排泄は自分で処理する

愛犬がうんちをしてしまった場合に、それを放置するのもマナー違反になります。散歩の時のようにトイレをしたら飼い主である自分が責任を持って処理をしましょう。また、処分方法はそのドッグランの規定に従いましょう。

咬傷事故対策を行っておく

咬傷事故を防ぐためにも、普段から噛み癖のしつけを徹底しておきましょう。
また、遊びに夢中になり、普段良い子でも人や犬を咬んでしまうこともあるので、
「ウチの子は良い子だから・・・」と思わず、咬傷事故が起きた時の対処を考えておきましょう。
※咬傷事故の対応は、本記事の「散歩の時に守るべきマナー」の項をご確認下さい

マウンティングやヒート期間に注意する

成犬は特に注意が必要です。遊んでいる中で興奮した時など、他のわんちゃんとトラブルになる場合があります。特に、不妊手術をしていない犬は気を付ける必要がありますので、配慮するよう心がけましょう。また、ヒートの期間中は、心身ともに不安定になりがちな時期ですので、ドッグランの利用は避ける方が無難でしょう。

動物病院で守るべきマナー

病院

待ち合い室で迷惑にならないように配慮する

動物病院は本来動物が集まる場所なので待ち合い室で吠えたり騒いだりしても仕方のないことです。しかし、現代の暗黙のルールでは、重症患者の動物や神経質な猫もいたりするので吠えたり騒いだりする犬は車の中で待たせ、順番が来たら診察室に連れていく飼い主さんが多いです。
(※ただし夏場の車内は熱中症等の恐れがあり、非常に危険なため注意が必要)

また狭い待ち合い室の場合、スペースをとる大型犬も同様です。猫やウサギの飼い主さんでは犬が嫌いな人もいるのです。

院内での粗相したら直ぐにスタッフに知らせる

もし愛犬が院内で粗相をしてしまったら、スタッフに声をかけましょう。排泄物は病気の感染源になることもあるのでスタッフが適切な処理、消毒をしたいからです。病院によっては処理アイテムや消毒剤がおいてあり、自分で行うセルフ式のところもあります。

リードやキャリーケースに入れて連れていく

院内で犬をノーリードで歩かせてはいけません。長いリードもNGです。院内ではリードを短く持つかキャリーケースに入ってもらい、犬の行動をコントロールします。ノーリードだとドアの開閉があった場合、脱走してしまう可能性がありますし、攻撃的な犬が来院した瞬間、喧嘩がはじまってしまう可能性があります。

診察の受付時間は守る

動物病院では受付時間を過ぎると、すぐに手術の準備が行われます。麻酔の導入をはじめてしまったら獣医師はそこから離れることができません。電話も受付時間内に問い合わせましょう。

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トリミングサロンで守るべきマナー

トリミングサロン

トイレは事前に行かせる

トリミングの日はサロンに連れていく前にウンチやオシッコを済ませてから連れていきましょう。お預かり中の粗相はよくある事なので特に問題ではないのですが、トリミング中ずっとトイレを我慢しているのも可哀想ですし、仕上がり後に体を汚してしまうことがあります。

お店の規定の予防接種等を行っておく

お店では混合・狂犬病ワクチンやノミ・ダニ予防をお願いしていてもいつしか忘れてしまっている飼い主さんがいます。愛犬を守る為、お店を共有する他の犬を守る為にも予防接種は必ず行ようにしましょう。

トリミング中はガラス越しに愛犬に手を振らない

一見、和やかな光景に思われますが、トリミング中の犬を興奮させてしまうと事故の元になります。騒いでしまいトリミング続行不可能となってしまう犬もいます。トリミング中はなるべく愛犬を刺激しないようにしましょう。

犬を預けた時はすぐに電話を取れるようにしておく

サロンに犬を預けたきり自分の用事に夢中で連絡が取れなくなってしまう飼い主さんがいます。
トリマー側からすると非常に困ることがあります。

キャンセルや遅刻連絡は必ずおこなう

当日キャンセル、遅刻の場合必ずトリミングサロンに連絡をしましょう。お店に迷惑がかる事はもちろん、予約制のお店がの場合遅刻をするとスケジュールの都合でその日トリミングして貰えない場合があります。

暮らしの中で守るべきマナー

散歩する犬

騒音や悪臭を出さないようにつとめる

犬が吠えることや認知症で吠え続けたりすることは仕方のないことですが、近所の方からすれば騒音になってしまいます。騒音を出さないようにするように努力することも大切です。適切に排泄物の処理をして悪臭を出さないように工夫します。

咬傷事故のないように管理する

来客があった場合(特に郵便配達、宅配業者等)、咬傷事故のないように犬を管理しなければなりません。特に配達員の行動は普段おとなしい犬でも番犬の本能を刺激します。家の柵から顔を出し、通行人を噛んでしまう犬もいます。どんな形の事故であれ、責任は「噛む可能性のある犬を所持する飼い主」であることを忘れてはいけません。

最後に

芝生を歩く犬

犬という動物は、吠えることが当たり前であり、マーキングをすることも当たり前であり、本来は自由に行動する動物ですが、これを人間同様に「静かにしろ」「トイレで排泄しろ」「私から逃げるな」と限られた生き方を強いられる動物です。

このような見方をすれば可哀想な動物です。しかし同時に学習力の高い動物で、改良に改良を重ねられてきた動物でもある為、上手く教えていけば人間社会でもストレス少なく生活できる動物でもあります。

犬が人間社会に受け入れられる為にも飼い主である人間がマナーを守っていく必要があると思います。
犬に対する考え方は様々だと思いますが、みなさんはどう思いますか?

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