暗いシェルターがわんこさん達がくつろげる空間に大変身!
皆さんはシェルターがどんな雰囲気なのか知っていますか?
色んなわんこさん達が保護されているシェルターの多くが、騒がしく賑やかで、残念ながらわんこさん達にとって、とても快適な場所とは言えません。
シェルターではわんこさん達にとって息抜き出来る空間が無いのです。
そんな中、アメリカ・オハイオ州で活動している動物保護団体「Toledo Area Humane Society」では、保護されているわんこさん達が少しでも快適に過ごせる様にと、「Real Life Room」という実生活を体験できるお部屋が作られました。
保護施設の事務室の一つを改装して作られたこのお部屋は、リビング・ルームの様にリクライニング・チェアやテレビ、絨毯やクッションを配置して、床には心を落ち着かせられるようにさり気なくブルーが使われています。
このお部屋のこだわりはこれだけではありません。
照明に蛍光灯の代わりに、色の落ち着いた間接照明を使う事で、落ち着いて過ごせる空間を作りだしています。
この部屋は確かに広いとは言えませんが、この部屋があるのとないのとでは大きな違いがあります。
特に里親探しに苦労していた、シェルターに長い期間生活をしていたわんこさん達にとって大切なお部屋なのです。
「Real Life Room」がもたらす保護犬達の大きな効果とは?
シェルターに収容されているわんこさん達は、他のわんこさん達と同じ施設で生活をしている為、騒がしく賑やかな場所で過ごさなくてはいけません。
わんこさん達にとっては、静かな場所でくつろげる空間がないのです。
この特別なお部屋では、わんこさんだけで、またはボランティアの人達と一緒に、静かにくつろぐ事が出来ます。
そして、Real Life Roomの効果はこれだけではありません。
この部屋を作る事によって、この部屋で過ごすわんこ達がどんな性質を持っているのかを理解するのに役立っているそうです。
この部屋に入ったわんこさん達が、もし家にいたらどんな風に過ごすのかをスタッフが観察し、想像しやすいそうです。
この他にも、特別なお部屋の利点はまだあります。
Real Life Roomの部屋を開始して1か月以上が経過しましたが、スタッフ達は確かな手応えを感じているそうです。
「この部屋で過ごした犬達が、その後ほどなくして里親に恵まれました。この出来事は本当に素晴らしい事です。この部屋があってよかった。」とスタッフ達は、喜びの声をあげています。
この取り組みは、施設のスペースを確保することや費用の問題等をクリアしなければ実現する事が出来ない為、全米で普及するにはまだまだ時間が掛かってしまいそうですが、保護犬の為に実生活を体験できるような部屋作りを実現する取り組みを行っているのは、この保護団体だけではありません。
今までに同じ取り組みを試みて、良い成果が出ているからこそ、広まりつつある取り組みなのです。
問題はまだまだありますが、この様な素晴らしい取り組みが広がり、本当の家族が見つかって幸せな暮らしが送れるわんこさん達がどんどん増えてくれるといいなと思います。
写真を見ているとリビングでのんびりとくつろいでいるわんこさん達は、幸せそうに感じます。
このお部屋に足りないのは、幸せそうにくつろぐわんこさんを、リクライニング・チェアでゆったりとした時間を過ごしながら見守ってくれる家族なのです。
皆さんも想像して見て下さい。
リクライニング・チェアでゆっくりとくつろぐ飼い主と見つめあっている保護犬達の姿を。
きっと保護犬達は幸せそうな顔で飼い主さんの事を見つめている事でしょう。
Real Life Roomの壁に飾ってある「All You Need Is Love...and Dog」に賛同してくれる素敵な家族が全ての保護犬達の前に現れてくれる事を心から願います。
ユーザーのコメント
女性 匿名
40代 女性 女将