知らぬ間に『犬にストレス』を与えていませんか?「犬の問題行動」原因と対策方法【ドッグトレーナーが解説】

知らぬ間に『犬にストレス』を与えていませんか?「犬の問題行動」原因と対策方法【ドッグトレーナーが解説】

実は、犬が感じているストレス原因の大半は人と一緒に暮らすことで起きています。これは、飼い主さんが気づかぬうちに愛犬に与えてしまっているストレスの原因を知り、気を付けていくことで防ぐことができます。今回、それらの原因と解決策をお伝えしていきます。

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記事の提供

日本一小さい香川県から全国に“その場しのぎではない本当に効果のあるしつけ”を発信しています。情報が溢れる世の中となりました。一時的に行動を変えるなど、細やかな調節を無視した、その場しのぎのしつけ方法が蔓延しています。犬のしつけはその子の性格や犬種、飼い主様の在り方や環境によって様々です。合わないしつけを行ってしまうと、改善するどころか悪化してしまう原因に…愛犬を守るためにも飼い主様が正しい知識を身に付けましょう。しつけの正しい情報を求める飼い主様とわんちゃんとの絆を繋ぐ為のお力になれればという想いで活動しております。

その問題行動の原因は、ストレスが原因かも?

裾を噛む犬

吠えたり嚙んだり、人にとって困る犬の行動は〝問題行動〟と呼ばれます。

犬が元々持っている性質が人にはマッチしないことで問題化しているので、通常はしつけによって犬に人のルールを教えることで改善していきます。

しかし、ストレスによって引き起こされる問題行動はしつけでは改善できません。

しつけを頑張っても愛犬との関係がうまく築けない…というお悩みはこういったことが理由で起こっているかもしれません。

適度なストレスであれば犬が快活に過ごすために必要なことです。

強すぎるストレスや回復が間に合わない慢性的なストレスの場合は、免疫機能がうまく働かなかったり、何気ない事にイライラしやすくなるなど弊害があります。

では、これらのストレスとはどのようなものなのか見ていきましょう。

環境の変化によるもの

元気のない犬

犬は環境に慣れ、飼い主さんたちを家族だと認識するまでに早くても半年近く掛かると言われています。

加えて、家具の配置が変わったり新しい物が増えたり、家族以外の人が頻繫に出入りするなど

日常の環境が少し変わっただけでも、犬にとっては大きなストレスになることがあります。

特に決まったルーティンが変わること(朝散歩ができなくなる、餌の時間がズレるなど)は、犬にとって精神的な負担になりやすい為、仕事などで生活サイクルが変わりやすい人は注意しましょう。

飼い主の感情や態度によるもの

飼い主を見上げる犬

犬は人の感情をよく読み取ります。

なぜなら、犬同士は言葉ではなくボディーランゲージや相手の気配・気の流れなどを読むことでコミュニケーションを図っているため。

飼い主さんのメンタルが安定しないと、犬の気持ちも落ち着きにくくなってしまいます。

愛犬のためにも穏やかでいられるようにしたいですね。

無理な交流(理想の押し付け)

向かい合う犬

人は犬を見る時ついつい擬人化してしまいます。

人同士が友達を作り楽しく過ごせるように、愛犬にも友達を作り、遊べるようになればきっと楽しいはずだ!と犬同士の交流を無理に進めてしまう方も少なくありません。

犬はある程度犬同士コミュニケーションを取れる動物ではありますが、限界があります。

犬は基本的に上下関係を通して相手を見ます。

上下関係の決着がつくことで穏やかに過ごすことができるのです。

とはいったものの、必ずしも決着がつくとは限りません。

相手の犬によっては相性が合わないこともあるため、避けたがったり、頻繫に喧嘩をしてしまうこともあります。

この場合、お互いを受け入れることが出来ない為、無理に関係を良くしようと一緒にすると強いストレスが掛かってしまいます。

そうとは知らず、無理に犬同士のコミュニケーションを促してしまうことは積極的に強い負荷を愛犬に強いることになります。

その反動からお散歩中にほかの犬や人に吠え付いてしまうなど問題行動につながることもありますので、無理な交流には気を付けましょう。

かといって、交流を避けてばかりでは一向に犬同士のコミュニケーション経験が積めないため、適切な手順で犬に合わせていくことは必要です。

適切な手順を踏むためには、犬同士の交流に対応できる専門家を頼ることをお勧めします。

まとめ

元気のない柴犬

人が良かれと思って、もしくは無意識に行っていることでも愛犬にとっては大きなストレスになっていることもあります。

問題行動を改善する場合、ついついしつけという〝手段〟に目が行きがちになりますが、適切な飼育方法を見直すことが改善に繋がることもあります。

今回お伝えした人側の行動が、愛犬にとって大きなストレスとなっていないか見直すきっかけとなれば幸いです。

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