そのサービスは大丈夫?
欠点のあるワンちゃんばかりを集めて、格安で販売するお店を知っていますか?
全てがその限りではないと思いますが、中には重大な病気を隠して販売していたり、不安が付きまとうような所もあるんです。
主にネット上で、「欠点」のあるわんちゃんを、通常よりも安い価格で販売して、あたかも「わんちゃんの救済」であるかのように謳ったサイトなど、一見するととても意義があるようにも見えるんですが、本当にわんちゃんの事を考えたサービスなのでしょうか?
わんちゃんの欠点とは?
そもそもその欠点とはどんなものなのでしょう?
アンダーショット
下顎が上顎よりも出た状態のこと。5mm以上は見た目にも分かるようになります。犬種により欠点とされます。
オーバーショット
アンダーショットの反対です。上顎が下顎よりも出た状態のこと。人間で言う出っ歯です。
しっぽ曲がり
そのまましっぽが曲がってしまった状態のこと。
しっぽの曲がり具合に差があるのでは一概に言えないのが難しいところです。これは、骨から曲がってしまったいます。
曲がり方が少しであればほとんど分かりません。
ミスカラー
ワンちゃんの元の毛色に別の毛色が入っていることです。
出べそ
人間と同じくおへそが突出している状態の事です。臍ヘルニア(さいへるにあ)が原因とされ、大きいと手術が必要になります。
リッチ
毛並みが少し立ち気味のこと。人間で言う寝癖のようなもの。
鼻レバー
通常黒い犬の鼻が赤茶色いこと。健康には支障がないので、見た目だけの問題です。
柄の入りが悪い
柄が左右対称じゃない、口の周りに柄があるなどのこちらも見た目だけの問題です。
毛が長い
短毛種のワンちゃんなのに被毛が長めなことです。
これらのどれも健康上にはあまり問題は無いように思えます。
しかし、ここからがこの問題の根深いところとなります。
本当にそれだけなの?
さきほどの欠点と呼ばれるものは、全体的に度合いにもよりますが、生きていく上では問題は無さそうに見えます。
見た目を気にしない方であれば、人気の犬種がお手頃な価格で手に入ってしまう情報なのかもしれません。
ただそれだけなら嬉しいお話ですが、決断には十分注意が必要です。
- 隠れた病気はないか
- 親犬は健康か
- 親犬の病気キャリアはどうか
- どこで繁殖された子なのか
最低でもこの4つに対してショップ側からきちんと説明が無いと、信用するのはまだ早いと思います。
中では、プロではなく素人繁殖された犬を引き取って、高額な値段を付けているなど、心無いことをするショップもあることを念頭において、ワンちゃんを購入するか決める必要がありそうです。
まとめ
確かに全てのわんちゃんが同じように生まれてくるわけでもありませんし、ブリーダーでもそのようなわんちゃんにはなかなか引き取り手が現れないのも事実でしょう。
それら何らかの問題で行き場を失ってしまったワンちゃんたちの「救済」というとおこがましいですが、言わば「最後の砦」という事も、もしかするとあるのかもしれません。
しかし、それを逆手に取るような商売に対して批判も集まっているのも事実です。
「この条件ならタダで譲渡すべき」などの意見もありますが、これではブリーダーなどがワンちゃんたちを食べさせる事もできません。
そのため額にもよりますが、私は欠点のある子でも販売の対称になるのは致し方ない事だと思います。
ですが、生体販売自体に関する問題もあり、多くの方がそのようなビジネスに疑問を持たれることでしょう。
騙すような販売の仕方には感心しませんが、お互いきちんと欠点について理解をした上で、納得できる金額であればそれもまた出会いの一つなのかもしれません。
1度限りの大切な出会いで、迎える家族をきちんと納得の上で迎えれば、どこから来た子であろうが皆家族です。
「こんなはずじゃなかった…」と飼い主さんが頭を抱えるのは、1番愛犬が悲しんでいます。