愛犬の存在が飼い主の心を強くする!

愛犬の存在が飼い主の心を強くする!

私は30代からの暴飲暴食が原因で肥満になり、その影響で生活習慣病になってしまいました。しかし愛犬は私の心を強靭化させ、25年間の長きに渡る病院通いに終止符を打たせてくれました。そんな私の心の変化を記事にしてみました。

愛犬を思う気持ちは強靭な心を作り出す

私は30代半ばから暴飲暴食を続け、かなりの肥満体になって生活習慣病になってしまいました。
これを言ったら言い訳になりますが、私はストレスが溜まり易い性格なため、そのストレス解消するのにこんな暴挙に及んでいたのです。

身長は172cm,体重は当時69㎏だったのが40代前半には94㎏。
おまけにウェストが1mを超えてしまい、近隣の総合病院で高脂血症,高血圧,血糖値が空腹時で200超と診断されました。
主治医から『標準体重まで落とせば治る』と言われていたのですが、当の本人は『人生は太く短く』などと馬鹿な考えでいました。

それでも暴飲暴食は一向に止まず、【銘酒会】と称しては会社の同僚と美味しい日本酒がある居酒屋で飲み、2次会,3次会と梯子して帰りは午前様と言う乱れた生活を送っていました。

妻の再三の注意も聞かず、暴飲暴食を続けていたのです。
こんな事を週に3~4回していら病気なんて治る訳がありませんよね。

『分かっちゃいるけど止められぇ』

このフレーズは何処かで誰かが唄ってましたね(⌒∇⌒)

この状態は定年退職まで続くのでした。

妻の病死

定年退職後は何もせずダラダラした生活を送っていたのですが、そんな私に天罰が下ったのでしょう。
23年間連れ添った妻が心筋梗塞で急死してしまったのです。

妻は家庭を顧みない私にとって保護者的な存在でした。
本当に悲しかったです。
残念ながら子供には恵まれませんでしたが、二人で幸せに暮らしていました。

私は妻の死後、心に誓いました『寂しいけれど再婚はしない』と・・・。
それが、何一つ夫らしい事をしてやれなかった妻に対する【罪滅ぼし】だと思ったからです。

あまりの寂しさに耐えかねて犬を飼う事に

妻が他界してからは、心にポッカリ穴が空いてしまうとでも言うのでしょうか、何もする気が起きなくなり、ただボーっとする毎日が2年も続きました。
これではいけないと思い、どうすれば良いのか考えた結果。

『犬を飼いたいなぁ』と思い始めました。

『犬を飼えば規則正しい生活が出来るから少しは痩せるかも』と考えたのです。
でも、幼少時代のある事が原因で【犬は生涯飼わないと】と心に決めていましたので、飼おうか飼うまいか悩んでいました。

そんな折、姪が犬を飼い、我が家にしばしば遊びに来るようになった事から、次第に犬を飼いたいと言う思いが強くなり、とうとう私の心の封印は解けてしまいました。
そしてついに犬を飼う事になったのです。

主治医からの忠告も軽い考えで

犬を飼っても3年間は相変わらずの生活を続けていました。

愛犬と散歩に行っても私が直ぐに疲れてしまい、200~300mくらい歩いては帰宅すると言う、酷い散歩をしていました。
何しろ相当太っていましたので、直ぐに息が切れ、少し歩いただけでも青息吐息になると言う悲惨な状態でした。
1日でこれしか歩かないのですから、運動不足で病気も悪化するのは当然です。

こんな生活をしていましたので、ついに手や足に軽い痺れが現れる様になって来ました。
そこで急きょ病院で診察してもらった結果、軽い糖尿病と診断されました。
その時主治医から恐ろしい言葉が発せられました。
『こんな生活を続けていたら5年以内に死にますよ』『とにかく痩せなさい』と・・・。

私は『どうせ脅しだろう』と心の中で呟きました。
『仕方がないから痩せるか』と、この様に主治医からの忠告も軽く考えていたのです。
今から考えてみれば、いい歳をして世の中を舐めていると言うのか、考えが浅はかと言うのか困ったものですよね。

心が変わった瞬間

一応ダイエットを始めたのですが、私は心が弱いため直ぐに挫折してしまい、途中で放り出してしまいました。

そんなある日の事です。

あるテレビ番組で、捨て犬の殺処分の事を放送していました。
それを観ながら『可哀そうだなぁ』と涙して、何気なく私の横で寝ている愛犬の顔を見た瞬間でした。

愛犬の寝顔

『俺がこの子より先に死んだら、この子は生きていけない』と言う意識が強く脳裏に焼き付いたのでした。
すると涙が止まらず『もうこんな生活は止めて真剣に痩せよう』と一念発起して心に誓いました。
その際、思い切って煙草も止めました。
これも愛犬のため、自分のためでもありますからね。

食べながら痩せる

心を変えたつもりでしたが、やはりダイエットは厳しいものでした。

ダイエット前は1日に3,000Kcalくらい摂取していたのが、主治医から1,200Kcalまで落とせと指示されていましたので、絶えず空腹感で、考える事は食べる事ばかりです。

何しろ今までの半分以下の摂取カロリーですので、食べる量も半分程度になってしまい、またもや挫折寸前まで追い詰められました。

『こんな事では本当に愛犬より先に死んでしまうかも知れない』何とかしなければと思っていたある日、空腹感に耐え切れず苦し紛れに冷蔵庫にあったキャベツの葉を2枚千切って夢中でそのまま生で食べてしまいました。

それまで野菜などあまり好きではない人間だった私が、あまりの空腹感に耐えかねて野菜を食べたのです。
その時私は『そうか!』『お腹が空いたら低カロリーの物を食べたら良いんだ』と気付きました。

それからと言うもの、間食に野菜全般,ところてん,海藻などの超低カロリー食品。
飲み物は好きなビールの代わりにノンカロリービールを飲んでダ、イエットに勤しみました。

朝食は炭水化物2,肉4,野菜4、と言う割合。
昼食は魚5,野菜5、の割合。
夕食に関しては夜寝ますので野菜がメインとなり、その他として納豆1パック,豆腐(小)1個で、夕食は毎日同じメニューで、現在でも食べ続けています。

食事の摂取量は1日約1,000Kcalで、私の1日の消費カロリーが1,300Kcalですので、これなら確実に痩せるはずです。
低カロリー食品をお腹いっぱい食べるのですからストレスが溜まりません。
これが切っ掛けとなり無理なくダイエットが出来る様になったと言う訳です。
この摂取方法は病院の栄養士に相談しながら実施していますので、たぶん間違いは無い物と思われます。

そして早朝の愛犬との散歩を毎日(雨の日は休む)2~3㎞、速足で歩きます。
これが適度な運動となっていたのだと思います。
この方法を実践し5年間が過ぎました。

空腹時は間食として低カロリー食品を食べてお腹を満たす。
そして適度な有酸素運動、私の場合は愛犬との散歩です。
この様にすれば無理なく痩せる事が出来るのです。
こんな私でも成功したのですから。
とにかく短期間でハードなダイエットをすると、続かないし身体に悪いと思います。
ゆっくり焦らず行えば、きっと成功するはずです。

リバウンド防止のために意識改革を

ダイエット後はリバウンドが心配ですよね。
特別な運動をしていない私は、リバウンドを防ぐためにどうするのか考えました。

日常的に同じ事(食事と運動)をして体に覚えさせてしまえば良いのではと。
そして【意識改革】です。

これは結構重要だと思います。

【太る→病気→死ぬ】と言う様に心に恐怖を植え付けるのです。
そうする事により太るのが怖くなり暴飲暴食が出来なくなります。
この意識改革は是非実践して戴きたいものです。 

心身ともに健在

ダイエットを続けて5年、挫けて放り出した事もありましたが、愛犬の顔を見る度【負けないぞ】と言う気持ちが湧いて頑張る事が出来ました。
現在は生活習慣病も治り1年経ちますが心身ともに健在です。
長かった25年間の病院通いも、愛犬のおかげでやっと終止符を打つ事が出来ました。
そうは言いましても心配になりますので、2ケ月に一度は病院で検査をしていますが、今のところ全て正常値を保っています。

ダイエットの結果

結果は以下の通りです。
体重:94㎏→60㎏(34㎏減)
ウェスト:102cm→83cm(-19cm)

以前穿いていたズボンがブカブカになってしまいました。
これは喜ばしい事です。

ダイエット前後

最後に

こんなズボラな私がここまで頑張れたのは愛犬のおかげです。
命の恩人と言っても過言ではありません。

愛犬は私の命であり宝物です。
この気持ちは犬好きでない方には分からないと思います。
愛ゆえに人の心は強くなり、更に強靭化して行くのです。

それは家族愛も同じです。
思う気持ちが頂点に達する事で、究極の強い心が宿るのではないでしょうか。
愛する私の宝物と自分のために、私は死ぬまで暴飲暴食はしないでしょう。

私の宝物

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