イギリスでは毎年数千匹が怪我をしたり危険な感染症に!?
先日ニュースを見ていた時のことです。
「犬に木の棒を取りに行かせるのは危険」と言う見出しに目が止まりました。
「ん?どういう事だろう」と興味を惹かれ見てみると、どうやらこのことを発表したのは英獣医師会のようでした。
しかもそれは「発表」だなんて軽いものではなく、「警告」だったのです。
我が家では草木の多いところに愛犬とお散歩に行くことが多いので、とっても心配になって詳しく調べてみました。
どうやら、投げた木の棒を犬が取りに行くことによって、毎年数千匹が怪我をしたり、危険な感染症にかかったりしているようです。
数千匹と言うかなりの数は、愛犬家としては見過ごしてはおけない情報なのではないでしょうか。
喉に棒が刺さり咽頭が傷つき、舌に穴が開いてしまった犬もいるようです。
英国では5000以上の動物病院があるようですが、こうした大きな傷だけではなくとも、走っているときに木で体を傷つけてしまったり、木片が口内や喉に刺さったりして傷をおってしまった犬は、それぞれの動物病院に毎月1匹は来るようです。
相当な数ですよね!!
また自然には、どんな菌が潜んでいるかわかりません。
傷を負うだけでなく、傷口から菌が侵入すれば、命だって危ないのです!
この状況を知れば、英獣医師会が「犬に木の棒を取りに行かせるのは危険!」と「警告」を出したのがわかります。
「簡単なこと」で危険は防げる
イギリスの専門家は「こうした傷は深刻であり、棒の代わりに犬用の玩具を使うことで簡単に防げる」と語ったようですが、確かにその通りですよね。
「木じゃないといけない!」なんて理由は、どこにもないのですから。
でも、考えてみてください。
日本で、木の棒を投げて犬と遊んでる飼い主さんって見たことがありますか?
あまりありませんよね。
都会の方の飼い主さんでしたら「木が落ちてるのすら見たことがない」と答えるかもしれません。
我が家は田舎なので、草木があちらこちらにたくさんあります。
けれどもみなさん、レトリーブをして遊んだりするというよりも、普通に歩いてお散歩をしています。
わんちゃんを「ノーリードで自由に遊ばせよう」となると、日本ではドックランになるのではないでしょうか。
ノーリードでなく、ロングリードを使用するとしても広い場所が必要となりますので、場所は公園などになるかと思います。
そのような場所になかなか木なんか落ちてませんよね。
落ちていたとしても、小さな枝くらい。
小さな枝は「持って来~~~い」なんて遠くに投げれませんし・・・笑
だから私たちは、愛犬のお気に入りのボールや玩具を持っていきます。
そんな私たちの住む日本に比べ、イギリスはどうでしょう。
イギリスは自然もダイナミックで多いと思いますし、1軒1軒のお家のお庭もとても広く、お庭でわんちゃんをノーリードで遊ばせることも多いようです。
広いお庭には大きな木もあるでしょうし、日本に比べ自然の中へお散歩に行く方も多そうです。
木の枝なんてそこらへんに落ちているから、わざわざ私たちみたいにおもちゃを持っては行かないのでしょう。
「わんちゃんの危険にかかわることだから」なのはもちろんですが、こうした背景から英獣医師会は警告をだしたのではないでしょうか。
だからと言って私たちも安心していられません。
「投げる木の棒」はなくとも「拾う木の枝」はそこら中にたくさんあるのです。
我が家の愛犬も、落ちている枝が大大大好きです!!
「ダメ」と引っ張っても伸びる伸びる~~~愛犬の前足!
我が家では「足技」と呼んでいます。(笑)
木の棒を見つけたときの勢いは、本当に凄いです!
ゲットした時は嬉しそうに、咥えて走り回ったり、前足でうまく押させて、引き裂いたりして遊んでいます。
一度お庭にある鉢植えの、小さな木を抜いたことがあったのですが、「もう枯れてるしいいか」とそのまま遊ばせていたことがありました。
しばらくすると前足を口の方に、何度も持っていくしぐさをしていました。
「歯の間にでも引っ掛かったのかな?」と思い駆け寄って見てみると、歯の間ではなく、口の中の上あごに、短くなったその木の枝がちょうど真横に引っ掛かっていました。それを取ろうともがいていたのです!!
私がいるときだったので良かったのですが、誰もいないときになっていたら・・・!と思うと怖くなり、すごく反省したことがあります。
犬は私たちが想像する以上の動きをすることも多いので、私を含め、飼い主さんが危険を先読みして、愛犬を守らねばなりません。
英獣医師会の方の言うように「簡単に防げる」ことは山ほどあります。
我が家の場合も「すぐに取り上げる」「一瞬でも目を離さない」という簡単なことを怠ったばかりに、こういうことが起きてしまったと思っております。
「簡単なこと」ほど「見過ごしやすい」と思うので、みなさんも気を付けてくださいね。
まとめ
愛犬が自然の中でのびのびと遊んでいる姿はとても可愛らしく,微笑ましいものです。
けれど自然には危険がいっぱいだということを忘れないでください。
「木の棒を持ってこさせる」ことに、どれだけの危険が潜んでいるかわかっていただけたと思います。
今やペットショップに行けば、色々なかたちや色をした可愛い犬用のおもちゃがたくさんあります。
「うちの子は女の子だから可愛い色にしよう」
「うちの子は男の子で力があるから丈夫なのにしよう」
と愛犬を思い出しながら、犬用のおもちゃを探してみてはいかがでしょうか。
危険が潜んでいる木の棒よりも、あなたの愛犬にぴったりな、「犬の安全」を考えて作られたおもちゃがきっと見つかるはずです。
「安全な」おもちゃで、「安心して」愛犬とおもいっきり遊んでくださいね♪