ああ、もうかわいい!...のは、分かります。
愛犬との日々はたくさんの「かわいい」にまみれています。ポヤンとした寝起きのあどけない表情、イキイキとした散歩時の活発な笑顔、ペロリと美味しそうにご飯を食べる姿。もう、どの瞬間を切り取ってもかわいい仕草のオンパレードでしょう。よく分かります。
しかし、知らず知らずのうちに、その気持ちを前面に出しすぎた行動をとってはいないでしょうか。本人はそのつもりがなくても、結果として周囲に「迷惑だな…」と思われては寂しいですね。
ここからは、迷惑行為と思われるかもしれない例を3つ、最近の愛犬家事情に合わせて見ていきます。
あなたはやっていませんか?迷惑かもしれない行為
1.フォトブース独占行為
SNS大航海時代の今。街を歩けばいたるところに季節に合わせたフォトブースがありますね。それらの多くはお子さんや愛犬がうまくハマるようにデザインされていますから、撮影意欲がついつい湧き出てしまうというもの。
さて、そのフォトブースの利用について。愛犬の良い表情をカメラにおさめたいと思う気持ちが強すぎるあまり、長時間独占してはいないでしょうか。「舌が出すぎている」、「ピンボケ!」、「シジミ目になっちゃった」などで、なかなか良いショットが取れないときも多々あります。
だからと言って、混雑状況を鑑みずにフォトブースを長時間独占するのは行き過ぎた迷惑行為と言えるでしょう。周りの方にうんざりされないように撮影を楽しみたいですね。
2.カフェ陣取り行為
ひと昔に比べドッグカフェは、「一般の方にも受け入れられる存在になったなあ」と、しみじみと感じます。今、私たちがドッグカフェを楽しめるのはマナーの良い飼主さんたちによる地道な積み重ねによるものですね。
さて、このドッグカフェ。ランチどきなどは込み合う時間帯もあります。そんなとき、お店やウェイティングをしている方にとっては少しでも多くの席を空けてほしいもの。
しかし、「ドッグカフェなのだから、犬の席はそれぞれ一席分ずつ確保します!」と言わんばかりに、大人数の犬連れグループがたくさんの席を優先使用している場面があります。このような行為はマナー違反といかないまでも、少し配慮に欠けるかなと残念に思います。
お店が混雑してきたら犬を膝の上に乗せるなどの工夫をして、席の譲り合いをしてみては。そうした思いやりは席を譲られた方が嬉しいだけでなく、お店からもマナーの良いお客様として歓迎されるでしょう。
3.お犬様のお通り行為
犬をカートに乗せ移動するシーンも近頃では珍しくない光景ですね。犬専用の乳母車のようなものですが、防風対策や使い勝手もよく考えられているため、お出かけの好きな愛犬家の間で重宝されています。
そんな人気のドッグカートですが、狭い通路では思ったよりも幅をとるもの。犬も入店可能なショッピングモールやレストラン、また、動物病院内などの通路で見かける迷惑行為があります。
それは、まるで「そこのけ、そのこけ、うちの子のお通り~!」というような我が物顔で、愛犬の乗ったカートを優先させた歩行をする方です。通路は誰が優先という明確なルールがあるわけではありません。しかし、このような自分本位なふるまいはいかがなものでしょうか。
優しさや配慮に欠けている迷惑行為のように感じられますね。狭い通路ではいったん立ち止まって端にカートを寄せるなど少しの気配りがあると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。上記の3つの例はいずれも最近になって見られるようになった「気づかないうちにやっている迷惑行為」です。まだ犬の家族化が浸透していない時代には考えられなかった話ですね。
日本の犬の社会的地位がここ数年で向上したのはすばらしいと思っています。しかし反面、このような行き過ぎた愛犬優先行為による問題が生まれたのも現実です。
犬を愛する者だからこそ守らなければいけないマナーがありますし、もう一歩進んだ他者への心配りがあれば、ドッグファーストな社会の実現にまた一歩近づけるのではないでしょうか。