緊急搬送
診察
救急病院に運ばれたとき、生後7か月のフレンチブルドッグ「マック」はせき込み、のどが詰まったような音を出し、吐こうとする動作を繰り返しながら呼吸困難におちいっていました。
ごはんを食べていた時、何か小さな鋭いものを誤って吸い込んでしまったようなのです。
その異物は…金属の鋭い釘(くぎ)のようなもの!激しい嘔吐反射のために傷ついたのどから血が出てくるばかり。危険な状態です。
レントゲン写真に小さな白いものが写っていますね。
【写真:レントゲン写真】
気道深くに入ってしまったため、チューブ状の医療器具が使えません。
医師はその場で道具を作りました。外科手術ではこのようなとっさの対応も必要なのですね。
中でも、小さな磁石が重要なカギを握ります。これです!
長いワイヤーの先についた磁石を慎重に差し込み、異物に到達しました。思った通り、異物が磁石にくっついた!
磁石からはずれないように、少しずつ引き抜いていきます。そしてついに、マックの口から外に出すことに成功!
釘だと思った異物は、実は画びょうでした。こんなものが肺の方へ吸い込まれてしまうこともあるのですね。
すっかり元気になったマックを、飼い主家族の小さな姉妹がなでなで。
教訓
さて、教訓は?
女の子:「家の中のものをきちんと片付けて、落ちているものを犬が飲み込まないようにします。」
正しい!皆様もお気をつけください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Animal Emergency Service