海は危険がいっぱい!?
最近は愛犬に泳ぎを教える飼主さんが増えています。例えば温水プール付きのドッグランが人気だったり、ご家庭に愛犬専用プールを設置するという方までいらっしゃるので驚いてしまいます。しかし、なんといっても海の持つ壮大な魅力は格別。四季折々の海の表情を愛犬と一緒に楽しめたら最高ですね。
さて、海での遊び方。みなさんはどんなことに気を付けていらっしゃるのでしょうか。自然が創り出した海というフィールドをエンジョイするために、私たち飼主は何をさせてはいけないのかを一緒に見ていきましょう。
1.無理やり海に入れる
せっかく連れてきたのだから、と、犬が怖がっているにも関わらず無理やり海に入れてしまうのはNGです。犬は人よりも本能的な感覚に優れていますから、潮風の香りや打ち付ける波の音を聞くだけでも、わたしたちが想像できないようなたくさんの刺激を受けています。幼児と同じように海の持つ独特の雰囲気に圧倒される犬がほとんどではないでしょうか。
そんな中で多くの飼主さんは海での遊びを教えたい気持ちが先立ってしまいがちです。でも、おびえる愛犬の感情を無視してまでも海に入れるのはいかがなものでしょうか。もとより海に慣れている犬は別としても、しばらくぶりに海に来る犬や、初めての犬では尚のこと。飼主さんが気持ちを丁寧に汲み取り、様子を見ながら徐々に慣らしてあげたいですね。
2.他人に迷惑をかける
完全貸し切りのプライベートビーチでもない限り、海には色々な目的の人が来ます。例えば、魚釣りを楽しむ方もそのひとり。愛犬が強い興味を示したとしても、釣りをしている方の周辺に近づけるのはNGと言えます。なぜなら、釣りをされる方の周りには高価な釣りザオの他、テグスと呼ばれる透明な糸、仕掛け、さらに釣り針がありますから注意が必要です。
釣り針がまぶたに引っかかって動物病院に運ばれる犬や、もっとひどいケースでは、釣り針を飲み込んでしまったために切開手術を受けた犬までいます。思わぬトラブルを避けるためにも、釣りに来ている方の周りには近づけるのはNGと言えますね。
また、犬に海辺の鳥を追いかける遊びをさせる飼主さんがいますが、犬にびっくりした鳥が羽ばたき、そのために近くにいた他の方に不快な思いをさせてしまったという話も聞きます。マナーを守って楽しい1日にしたいですね。
3.砂浜を掘らせる
土や砂を掘るのが好きな犬もいます。そんな習性を持つ犬の飼主さんにとっては、海岸の砂浜は愛犬の望みを存分に叶えてあげられる絶好のチャンス。人気の無い場所で思う存分好きなだけ砂堀り遊びができます。
ここでちょっと気を付けたいのが遊びの後。愛犬が掘った砂浜をそのままにして帰るという飼主さんはNGと言ってもいいでしょう。後から来た人が穴に気づかなかった場合、足を取られて転倒するなどの危険性も考えられるためです。そうしたことにならないように元どおりに戻すことを心がけながら、愛犬と共に目いっぱい遊びましょう。
まとめ
開放的な海を前にすると、ついいつも以上に愛犬と遊びたくなるものです。でも、海は強烈な紫外線や、塩気を含んだ潮風も吹いています。ワンちゃんの毛にダメージを与えますから、帰宅後には洗い流すなど十分なお手入れをしてあげましょう。
他に、岩場は滑りやすいのでバランスを崩してしまうことも考えられます。貝の殻やゴミなどで愛犬が足を切らないように気を付けてください。このように、海での遊びでは飼主さんが予め危険を予測することで、危険から犬を守ることができます。楽しく遊んで、海の思い出を愛犬と共に作ってくださいね。