完全エスコート
通報・発見
高速道路上にケガをした犬がいると緊急保護依頼が入り、ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws が急行しました。犬はすでにまる1日そこで動けずにいるとのことです。
ここは制限時速105キロの区間。車がビュンビュン走行するすぐ横にうずくまっていました。
警察の協力
高速道路ですぐに止まることもできず、車はそのまま流れに乗って走り去ります。
どうしようか思案しますが、今回は団体リーダー1人の出動。1人ではどうにもできません。ロスアンジェルスの警察に協力を依頼しました。
快く応じてくれたパトカーがリーダーの後ろを走ってエスコート、徐行して交通整理してくれることに。これは助かります!
犬がいる場所まで結構な距離を戻る間、気持ちは焦りますが、安全運転を!すぐ後ろにパトカーでは、絶対スピード違反もできませんしね!笑
現場に近づくと、パトカーはサイレンを鳴らしながら大きく蛇行し、他のドライバーたちに緊急事態をしらせます。動画ではその様子を上空からのアニメーションで見せていますよ。
犬がいた!リーダーは停車し、急いで近づきます。どうか、どうか、驚いて車道にとび出さないで!
よっかったよ~、大人しくしてくれています。本当にケガをしているのか、どこか痛むのかは、まだわかりません。
犬を抱え上げて、付き添ってくれた警官2人にお礼を言うと「とんでもない。よかったよ!」と。爽やかだ~。
最近は何かと問題がつきまとう米国の警察ですが、こんな素朴な手助けは本当に感謝ものですね。
病院への道すがら、緊急通報してくれた人に保護完了の報告。リーダーも電話の向こうの女性も興奮ぎみです。
女性:「あなたたちならやってくれると思ってました!ほんとにありがとう!」
犬はおとなしく助手席に座ってリーダーを見上げました。ものすごくのどが渇いているはずです。一生懸命水を飲みました。
名前は「PD(ピーディー)」に決定。Police Department(警察署)の頭文字を取って、感謝の印としたのです。
ケア
ベタベタの毛をバリカンで一気に刈っている間も大人しく、水を飲んだりごはんを食べたり落ち着いていてくれました。
体も洗って真っ白に。後足に見つかった骨折は後日手術します。
それから
PDはさっそく一時預かり家庭に預けられ、3回に及んだ後足の手術で骨折もきれいに治してもらいました!
そして最後には待ち望んだニュースが。そう、里親さん決定です!
高速道路にうずくまっていた絶望的な状況から、人々の助けとPD自身の強さでここまでたどり着きました。
そもそも、PDはなぜあんな所に骨折を抱えてうずくまっていたのか、それはわかりません。イヤな想像もしてしまいます。こんなことがなくなりますように。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel