ネグレクトの飼い主は意地になって
継続的な訪問と世話
この子は「ビーン」です。金網の囲いの中に放置され、人や犬との接触が全くないままに3歳まで過ごしていました。
囲いの中は掃除もされず、色々なゴミやビーンのフンが至る所に転がっていました。
唯一まともに接触があったのは、動物愛護団体PETAのメンバーたち。
彼らはできる限りビーンの元を訪れて遊び、汚れた水を換え、食べ物やおもちゃを与え、そしてボロボロだった小屋を撤去して新しい小屋を設置しました。
PETAは飼い主にビーンを手放すよう説得を続けましたが、飼い主は承知しません。意地になっているのでしょうか。
ビーンの腰にキュートなハートマークがあることなど、飼い主は気づきもしなかったかもしれません。
寒い冬に小屋に敷くわらも提供しました。
「PETAの人が来た!」この時とばかりに必死に人の胸に飛び込むビーンです。
努力のたまもの
PETAの努力がようやく実ったのは、3年がたった頃でした。ついに根負けしたか面倒になったのか、飼い主はビーンを手放すことに同意したのです。
その後
こんな環境でもPETAに支えられ、ビーンはいじけることなく育ちました。里親さんに引き取られたあと、これまで経験してこなかった「家族」に、とまどうことなく飛び込むことができました。
季節のクリスマス飾りの向こうで里親ご夫婦に囲まれて座るビーンが、ふとカメラの方を見ました。「今、ボク幸せだよ」と言っているようです。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:PETA (People for the Ethical Treatment of Animals)