テレビを見るときも、いつも側に犬
アメリカのペットシッター仲介サイトRoverが犬の飼い主1000人を対象にして、飼い主と犬とテレビというテーマでアンケート調査を行いました。
2020年から続くパンデミックのために、世界中で人々が自宅にこもらなくてはならない時間が増え、テレビを見る時間も増えています。
このアンケートでも90％の人がパンデミック以来テレビを見る時間が増え、ストリーミングサービスの利用も増えたと答えています。犬と暮らしている人なら、テレビを見るときもいつも犬が側にいるという人も多いでしょう。ここで紹介するアンケートでも「あるある」とうなずく回答が寄せられています。
「常に」または「頻繁に」犬と一緒にテレビを見ているという人は78％でした。また約40％の人が一緒にテレビを見るなら人間のパートナーや友人、子供たちよりも犬の方がいいと感じていることも分かりました。
確かに犬は「この番組、嫌いだから変えて」とか「アクション映画はつまらない」などと言わないですもんね。他にはどんな項目でどのくらいの人がどんな回答をしたのでしょうか。
犬とテレビを見る人たちが感じていること
ストリーミングサービスの普及で手軽に家庭のテレビで映画を観たり、長時間に渡ってドラマを観続けたりするという習慣が増えました。そんな「さあ観るぞ！」というシチュエーションでは57％の人が犬が来るまでテレビを観始めるのを待っていると答えています。
そして70％の人が、ソファーに犬のためのスペースを確保する、犬の毛布を用意する、ドッグベッドを近くに持ってくる、など犬が快適に過ごせるよう準備するということです。筆者もこの２点ともに、とても身に覚えがあり思わず笑ってしまいました。
80％の人が犬も積極的にテレビを見て、画面の中の動物に吠えたり反応したりすると答えているので、犬たちもいやいや付き合っているというのではない場合が多いようです。
60％近くの人が、愛犬にはお気に入りのテレビ番組があると回答しました。犬のお気に入りは犬や他の動物が出てくるドキュメンタリー系が多いようです。そのうち６０％の人が犬のお気に入りの番組を見るのが好きだと答えています。
犬と一緒に見る番組のジャンルは１位がコメディで約３分の1、２位はアクションで27％でした。72％の人が、テレビを見るときには犬にもトリーツやガムなどテレビ観賞用スナックを用意しています。
また「犬と一緒に」というのとは反対のシチュエーションですが、犬が留守番をするときには80％近い人々がテレビをつけっぱなしにしておくと答えています。
犬とテレビ、気をつけたいこと
このアンケートは真剣な研究リサーチなどではなく、多くの人に「よその家庭でも同じようなことをしているんだな」という話題を提供するという趣旨の物です。なので、アンケートの質問項目も楽しいことや面白い回答が来ることを想定していると心に留めておくのも大切です。
在宅勤務などが増えて飼い主がずっと家にいることで喜んでいる犬もいますが、構われ過ぎてちょっと疲れている犬もいます。飼い主がテレビを見ている間も側にいたいという犬もいれば、人間がテレビに夢中になっている間は休憩タイムだと捉える犬もいます。
その点は自分の愛犬をよく観察して、犬に無理強いしないよう気をつけなくてはなりません。犬が他の静かな部屋に居たいという様子を見せたときには犬の意思を尊重しましょう。
また犬が嫌がっているように見えなくても、夜遅くまでテレビの光や音に晒されることは犬の神経やホルモンの分泌に悪影響となる場合もあります。飼い主が夜更かししてテレビを観るときも犬の毎日のルーティンを尊重して、普段寝る時間には別の静かで暗い場所で犬を寝かせることが必要です。
また、留守番中のテレビの音も必ずしも良いとは限りません。一般的に犬の聴覚は人間よりもずっと優れているので、番組中のCMなどで頻繁に異質な音声に切り替わることがストレスになることもあります。
テレビの音がなくても家の外の音は聞こえてくるので、それらの音を聞き取ることが脳への刺激になるという説もあります。
まとめ
アメリカで実施された犬とテレビにまつわるアンケート調査の結果をご紹介しました。いつでも愛犬と一緒に居たいという飼い主さんたちの様子が伝わってくるような内容ですね。
犬がテレビを楽しんでいるにせよ、飼い主のテレビタイムには離れていたいと思うにせよ、犬の様子をよく見て判断することで、娯楽の時間を犬にも人間にも良いものにしなくてはなりません。
《参考URL》
https://www.rover.com/blog/streaming-tv-brings-comfort-people-pets/
