ペット不可のマンションで犬を飼うと起こること
ペット可能な新しい家が見つかるまでの間、家主や管理者に犬を飼うことの許可を得ることがあるかもしれません。
基本的には、ペット可能なマンションに引っ越しをした後で、犬を家族に迎えてほしいものです。
しかし、中にはペット不可のマンションであることを知りながら、犬やペットを飼い続ける人がいます。
バレなければ大丈夫、という安易な考えであるようです。
1.他の入居者からクレームが入る
家主や管理者には気づかれないかもしれません。しかし、他の入居者には簡単に気づかれてしまいます。
犬や猫であれば鳴き声ですぐに気づかれてしまいますし、お散歩する様子を見ている人もいます。
直接は気づかれないかもしれませんが、他の入居者からのクレームで、家主や管理者にもいずれ知られてしまうことになります。
2.愛犬を手放さなければならない
家主や管理者からは次のように言われることがあります。
- 退去してください(引っ越しをしてください)
- 知り合いや家族に預けてください
- 里親を探してください
動物愛護法が定められたことによって、「捨ててこい」「出ていけ」なんてことは一切なくなりましたが、だからと言って、いつまでもペット不可のマンションに住み続けることはできません。
3.強制退去することになる
家主や管理者が入居者に対して退去通知を行う場合、基本的には、1カ月前までに行わなければなりません。
しかし、ペット不可のマンションで犬を飼っている場合、いきなり強制退去通知が届けられることがあります。
もちろん、すぐに退去しなければなりません。「明日までに」とはされていなくても、指定された期日がありますので、その日までには必ず退去しなければなりません。
汚れやニオイや傷がない場合でも、クリーニング費用等を請求されてしまう可能性もあります。
ただ退去すれば許される、ということではありません。
4.罰金が課せられる
法律として定められているものではありませんが、家主や管理者から罰金を課せられる可能性があります。
例えば、“家賃の1カ月分を支払ってください”などです。クリーニング費用とは別に請求されてしまいます。
ペット不可だと知らなかった
実は、ペット可能ではあるけれど、犬猫は不可としていることがあります。
例えば、金魚・メダカ・亀・鳥・ハムスター・ウサギはOKで、犬猫は禁止とされているマンションがあります。
「壁や床を傷つける恐れがある」「他の入居者に噛みつくなどの恐れがある」「鳴き声による騒音の恐れがある」などの判断の違いです。
事前にしっかり確認していなかったこと、事前の説明が不十分であったことが、“ペット不可だとは知らなかった”ということに繋がることがあります。
案内や契約書の内容に、ペットに関する内容が一切ないこともあります。
今、犬と暮らしているのであれば、犬と暮らすことが可能なマンションであるかどうかを、必ず口頭で確認するべきです。知らなかったでは済まされません。
一頭はOK、二頭はNG
犬一頭は可能だけれど二頭はNG、というマンションがあります。
ペット可能なマンションだからといって、二頭目を迎えてしまうとアウトです。
ペット不可のマンションと同じように、退去しなければならなくなってしまいます。
小型犬はOKと言われて飼ったのに、「その犬は大きいからダメ」と言われてしまったケースもあります。
事前に家主や管理者と十分に話し合って確認した上で契約する、または、「犬を飼えるようにする」と誤りがなく良いと思います。
まとめ
犬をペット不可のマンションで飼うべきではない理由は、次のようなことが起こるからです。
- 他の入居者からクレームが入る
- 愛犬を手放さなければならない
- 強制退去することになる
- 罰金が課せられる
愛犬を手放さなければならない…簡単にできることではありません。
ペット可能な住まいに引っ越せるまでの間、預けることができる知人や家族がいない時は、動物病院やペットホテルを利用することができます。
安易な考えで大事な家族であるペットを手放すことにならないよう、十分お気を付けください。