イギリスの飼い主がペットのためだけに使う光熱費
愛犬のために冷暖房をつけっぱなしにしたり、留守番のときに気が紛れるようにテレビやラジオをつけたままにしたりするというのは、多くの人にとって「あるある」または「当たり前」のことではないでしょうか。
イギリスでも飼い主の意識は同じなようです。イギリスの保険会社が2000人の犬猫の飼い主さんを対象に「ペットのためだけの光熱費」に関するアンケートを実施しました。その結果はきっと世界共通で、多くの人がウンウンと頷くものだと思います。
どんな場面でペットのための光熱費が発生している?
アンケートで質問されたのは「ペットのためだけ」の光熱費です。飼い主が家にいてペットと一緒に過ごしているときの冷暖房やテレビのための電気やガスは除外します。
最も多かった回答は「ペットのフードを温める、または調理をする」で、平均して1年に48回フードの温めに光熱費が使われています。
他の回答は平均して1年に12回程度という頻度で「電気ヒーターを使う」「出かけるときに電灯を点けたままにする」「出かけるときにテレビやラジオを点けたままにする」「暖房を点けたままにしておく」「扇風機を点けたままにしておく」「シャンプーの後にドライヤーを使う」などが挙げられました。
ペットのためだけに使う年間の光熱費は地域によって差がありますが、日本円にして約7000円〜4万5000円でした。イギリスは夏の気候が日本に比べて温度が低く乾燥しているため、冷房はほとんど話題にあがってすらいないのは羨ましい点ですね。
光熱費などの料金は国によって違いがありますが、このアンケートの具体的な金額が低めに感じられるのは冷房があまり必要ではないことが大きいのかと思います。
飼い主の意識では「ペットのための光熱費に悩んでいる」と答えた人は1割にも満たない数でした。「自分が留守にしている間ペットが快適に過ごしているかどうか気のなる」人は35%、「自分の幸せよりもペットの幸せが大切」「ペットが快適に過ごすためならもっと光熱費がかかっても気にしない」と答えた人はどちらも20%超えでした。
アンケートを実施した会社が提案する節約術とは?
アンケートを実施した会社は、動物行動学の専門家の「光熱費の節約のために愛犬や愛猫に我慢を強いることは止めてください」という言葉を紹介しています。その上で、ペットの快適さを犠牲にしないで節約する方法も挙げています。
- ベッドを日当たりの良い場所に移動させる
- 余分の毛布を用意する
- エネルギー節約型の機器を使用する
- 動物は夜の暗さは気にしないので照明のつけっぱなしは不要
- 留守番中に音が必要な場合はテレビよりもラジオやタブレットを使用
また最近は日本でもそうであるように、電力やガスを提供する会社も複数あって選択できるので、会社や料金プランを吟味して無駄のないものを選ぶよう確認することを勧めています。
まとめ
イギリスの会社が実施した、ペットの飼い主が愛犬や愛猫のためにどのくらいの光熱費を使っているかについてのアンケートをご紹介しました。
イギリスでは約990万頭の犬が飼われているそうで、日本の約880万頭を上回っています。イギリスも日本も犬や猫が安全で快適に暮らせるように心を砕いている飼い主さんがたくさんいることは嬉しい限りです。
特別な贅沢をする必要はありませんが、イギリスの990万頭、日本の880万頭、そして世界の他の国々の犬たちが、辛い思いをせずに暮らしてほしいと心から願います。
《参考URL》
https://www.confused.com/gas-electricity/energy-for-pets