犬の好きな言葉をリサーチ
犬と暮らしている人なら、ある特定の言葉に愛犬が強く反応するという経験があるのではないでしょうか。イギリスのオンラインショッピングの会社が、犬の飼い主へのアンケートなどから、犬が最も好きな言葉についてのリサーチ結果を発表しました。
4389人の犬の飼い主にアンケートに答えてもらい、回答結果から犬が好む言葉のリストが作られました。さらに、様々な犬種や年齢の60匹の家庭犬に参加してもらって、アンケートで上位になった言葉をかけたときときの心拍数が測定され、言葉に対する身体的な反応が分析されました。
耳にするとドキドキするほど犬が好きな言葉とは?
犬たちの平常時の心拍数は平均115拍/分で、これを基準として耳にすると心拍数が上昇した言葉が「好きな言葉」として選ばれました。犬が好きな言葉ベスト5を5位から紹介していきます。心拍数は平均値で、平常時に比べて何%上昇したかを示しています。
5位「Fetch モッテコイ」心拍数147/分 28%上昇
ボールやオモチャを投げたときのおなじみのキューですね。楽しいことが始まる合図ですから、犬がワクワクする大好きな言葉であるのも当然です。
4位「Get it 取って」心拍数150/分 30%上昇
モッテコイと似ていますが、こちらはロープタイプのオモチャなどを見せて引っ張りっこを始めるときなどに使います。これもやはり楽しいことが始まる合図の言葉ですね。
3位「Treat トリーツ」心拍数151/分 31%上昇
これは言うまでもないですね。オヤツが嫌いな犬はいませんから、トリーツと聞くとドキドキワクワクするのも当然ですね。
2位「Dinner Food Eat ディナー フード 食べる」心拍数152/分 32%上昇
これも同じく説明の必要はないですね。犬たちは食べることが大好きです。
1位「Walky お散歩」心拍数156/分 36%上昇
堂々の1位は食べ物ではなくお散歩でした。これも当然と言えますね。
こうして見ると犬たちは散歩と食べることと遊ぶことが大好きだということがよくわかります。そしてこれらのハッピーなキーワード群に最も強く反応した犬種ベスト5は、フレンチブルドッグ、ビーグル、ロットワイラー、ラブラドール、ダックスフンドだったそうです。
では犬が嫌いな言葉は何だろう?
では、反対に犬が嫌いな言葉は何だったのでしょうか?その言葉を聞いたときの心拍数が小さかったものを5つ挙げてみます。
平常時に比べて犬の心拍数を最も低くさせたのは「Shall we go home? 家に帰ろうか」でした。心拍数は100/分で13%減でした。これはとても分かりやすいですね。楽しい遊びの時間が終わるのは誰だってテンションが下がります。
他には「Roll over 転がって、寝返り」「Speak 話して」「Come on then じゃあ来て」の3つが平常時の平均よりも若干心拍数が減少しました。嫌いというほどではないけれど、聞いて特に楽しいキューではないというところでしょうか。
もう1つは「Paw お手」で心拍数は117/分と、ごくわずかに増加していました。面白いことに
寝返りやスピーク、お手などの芸に関するキューは犬にとって特に楽しいことはないという分類になっているようです。
これは科学者が綿密に設計した実験による研究ではないので、犬がこれらの言葉に感じることは正確にはわからないのですが、なかなか興味深い内容だと思います。
犬が本当に嫌いな言葉は、怒鳴られたり怒られたりするときのものだと推測しますが、リサーチのためにそのような言葉を犬に聞かせることをしなかったのは、犬の福祉に配慮した良心的な対応であり嬉しい点だと言えます。
まとめ
イギリスの会社がリサーチした「犬が好きな言葉は何?」という結果をご紹介しました。
犬は散歩と食べることと遊ぶことに関する言葉が好きという予想通りの結果が出ましたが、これは犬と接するときに忘れずにいたいことでもあります。それにしても好きな言葉に表れる犬という生き物の特性は「愛すべき」という表現がピッタリですね。
《参考URL》
https://www.onbuy.com/gb/blog/scientific-study-reveals-words-dogs-love-most~a362/