犬の国ネパールで人を噛んでしまった野良犬くん
『犬の国』と呼ばれるネパールでは野良犬、飼い犬問わず多くの犬たちが自由に暮らしています。日本とは事情が大きく異なるネパールでの『殺処分』について語られた驚愕エピソードをご紹介します。
殺処分ゼロのネパール
殺処分が行われないネパールでは、多くの犬たちが自由に暮らしています。
日本では妊娠を望まないすべての犬に不妊手術を行うことが当たり前となっていますが、清潔に安全な手術を行うためには2万円以上の費用が必要となり、時給40円のネパールでは現実的ではありません。
生体販売がされていない
それでは何故、殺処分が行われないのか。それはペットショップでの生体販売は一切行われておらず、子犬が生まれるとその多くはご近所さんなどにもらわれていくからだといいます。もちろん、すべての子犬に家族が見つかるわけではありません。しかし、地域犬として多くの人々が手を差し伸べてくれるのです。
人を噛んでしまった『お父さん』
野良ママ、野良パパにも毎日ふれあい、食事を与える『野良愛犬』なる存在があります。そのうちの一匹『お父さん』が、2度も人を噛んでしまったことがあるというのです。
ネパールでは現地の住民であれば無料で狂犬病ワクチンを接種することが可能です。とはいえ、人を2度も噛んでしまったとなれば殺処分されてしまうのではないかと心配されたのです。
事件後、現場に集まる人々…話し合いの後、訪問獣医師がお父さんの元へとやってきました。
驚きの結果に
出された答えはなんと『去勢手術を受けさせる』というものでした。噛まれた人を含め、現地の人々は去勢手術を行うことで攻撃性を抑えようと考えたのです。
その『お父さん』がこの写真の野良犬くん。すっかり落ち着いた性格となり、犬の日には額に祝福の印、そしてマリーゴールドの首輪をもらって人々に愛され続けています。
動画視聴で野良犬支援!
日本ではなかなか考えられない状況といえるかもしれません。犬の国と呼ばれるネパールの犬たちへの愛は並々ならないものでした。野良犬たちの暮らしをより安全なものにするため野良ママ、野良パパは野良犬支援を行っています。ぜひ、動画をチェックしてください!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:野良犬ふれあい広場 Aodog