コロナによるロックダウンとペットブーム
コロナウイルス のせいで世界中の都市でロックダウンが行われ、引きこもり生活を余儀なくされた人々がたくさんいます。
そんな不自由な生活の精神的なサポートとなったのが犬や猫だったと報告する声も多く聞かれます。また仕事や学校に行けないため、ちょうどこの機会にペットを飼い始めようと考える人も多数出ました。
そのせいで急激に犬や猫の需要が高まり子犬や子猫の不足が起こりました。結果、ペットの価格が高騰し、そこに目をつけた犯罪者による犬の盗難が急増しているとのことです。
コロナによるペットブームで価格高騰は世界各地で起こっており日本も例外ではありませんが、犬の盗難が急増しているというニュースはイギリスからのものです。
行き当たりばったりではない組織的な犯行
イギリスで多発している犬の盗難、これの恐ろしいところは下調べをして計画を立て狙ったターゲットから盗んだ犬を使って繁殖をしようという組織的な犯行である点です。
自宅で小規模にブリーダーを営んでいる人の家が狙われやすく、裏庭で遊ばせていたり、屋外の犬舎の中から、母犬と子犬の両方が盗まれていったりするそうです。想像しただけで震え上がるほど恐ろしく悲しいですね。
迷子の犬や失踪に関する相談を受けている組織の専門家は、過去30年間で最悪の年だと述べています。警察によると、2020年1月から7月の間に報告された犬の盗難の数は前年と比較して桁が2つ増えたそうです。
ペットの盗難に関するより厳格な判決ガイドラインを求めるキャンペーンも行われています。
犬の盗難は日本でも決して人ごとではない
先に書いたように、人々が自宅にいる時間が増えた影響で犬を飼いたい人が増えてペットブームが起きているのは日本も同じ状況です。販売できる動物の数が不足して価格が高騰しているところも同じです。
イギリスのような組織的な盗難とまでは行かなくても、心ない人や犯罪者に愛犬が盗まれるリスクは高まっていると警戒した方が良さそうです。
犬の盗難の防止対策には次のようなものが挙げられます。
- 買い物中、犬をつないでおいて待たせるようなことはしない
- 外飼いは止めて室内飼いにする
- 庭などに放す時にも目を離さない
- 監視カメラを設置する
- ネームタグを付けた首輪を着用する
- マイクロチップを装着する
- 万が一盗難に遭った場合は、保健所と警察の両方に届けを出す
マイクロチップはまだ普及率は低いですが、チップの読み取り機は全国の動物保護センターや保健所などに配備されています。残念ながら警察ではまだ読み取り機を置いているところは一部なのですが、チップが入っていれば読み取りは他の場所でも出来ます。
散歩中やドッグランなどでも、おしゃべりやスマホに夢中になって犬から目を離しっぱなしということがないよう注意しましょう。
まとめ
イギリスではコロナ禍によるロックダウンを機にペットブームが起こり、その影響で犬の盗難が史上最悪の規模で増えているというニュースをご紹介しました。
愛犬が盗まれて安否さえもわからなくなるというのは、考えたくもない悪夢です。できる限りの対策を立てて、愛犬の安全を確保して行きましょう。
《参考URL》
https://www.bbc.com/news/uk-england-54372778