犬を車内に残す危険は夏だけでなく1年を通じてNG

犬を車内に残す危険は夏だけでなく1年を通じてNG

暑い季節には犬を車内に残さないよう再三注意が呼びかけられますが、夏だけでなく1年を通じての危険性が報告されました。

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犬を車内に置いておくことの危険性

車の中に残された悲しげな犬

今更言うまでもない事ですが、気候が暖かくなって来ると自動車の中に犬を残して買い物などをすることはとても危険です。少しくらい窓を開けていても車内の温度はあっという間に危険な領域に達して中にいる動物は熱中症のリスクに晒されることになります。

しかしこの度、イギリスのノッティンガムトレント大学の動物福祉の専門家が実施した調査によって、車内の温度は春夏だけでなく1年を通じて犬の健康を脅かすほどの高温になることが明らかになりました。

日本の平均的な気温よりも冷涼なイギリスでの調査結果ですので、日本の場合はもっとリスクが高くなることは必至です。

1年を通じて車内の温度を測定

青空をバックにした温度計

研究チームは2年間に渡って毎日、複数の自動車の車内温度を測定して記録しました。車の中にはもちろん犬はいない状態です。その結果、1年のすべての月において車内温度が25℃超えになることがわかりました。

調査の行われたノッティンガムという場所は、年間の気温の幅は2℃から21℃くらいで、真夏でも27℃を超えることは滅多にないそうです。

そのような地域ですら、冬でも天気の良い日には車内温度が25℃を超えるのだそうです。そして車内の温度が最も高くなる時間帯は午後4~5時、4月~9月の期間は車内温度が35℃超えも珍しくありませんでした。

調査期間中の車内温度は下は-7.4℃、上は54.5℃にまでなりました。車内の温度と言うと、どうしても高い場合のリスクにばかり目が向きがちですが寒い季節の低温ももちろん犬にとっては危険が伴います。

これらは犬を飼っているすべての人が、しっかりと心に留めておきたいことですね。

暑くなった車の中の温度と犬

後部座席に座る小型犬

ほとんどの犬にとって快適な気温は15℃~25℃ですが、これは犬種、コートの長さや密度、体型などさまざまな要因で変わって来ます。

中でもブルドッグやパグなどマズルの短い短頭種の犬では鼻腔内に空気を通して熱を逃す機能が低いため、25℃は十分に熱中症が起き得る温度です。

気温が35℃を超えると、犬は体の熱をコントロールするために口を開けてハアハアと喘ぐように呼吸する必要があります。しかし生き物がいて換気の悪い車内は湿度も高くなり、ハアハア呼吸することが困難になります。

この研究に携わった博士は「犬の飼い主は夏の午後の早い時間にのみ熱中症のリスクがあると思いがちです。しかし自動車内は1年を通じて潜在的に危険な温度に達します。また1日のうちでは最も車内温度が高くなるのは午後の遅い時間です」と警告しています。

まとめ

車の中の子供たちと子犬

イギリスの大学の研究から、自動車内の温度は1年を通じて犬にとって過酷な温度になると言う調査結果をご紹介しました。

通常「車の中に犬を置き去りにしないで!」というキャンペーンは春にスタートすることが多いのですが、研究者はこれに対して「犬は季節を問わず車の中に置き去りにするべきではないので、このキャンペーンは年中実施するべき」と述べています。

多くの犬の飼い主さんは夏の車内の危険については注意していても、寒い時期には油断しがちになります。認識を改めて対応しないといけないですね。

《参考URL》
https://www.openveterinaryjournal.com/OVJ-2020-01-023%20A.J.%20Carter%20et%20al.pdf

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