犬を飼っていてベランダを持つ家は要注意!
犬を飼っているご家庭で、ベランダがあるお家は少なくありません。中には、ベランダが行き来できるほど広いため、ちょっとした気分転換として愛犬を出してあげている…というご家庭もあるでしょう。
しかし、基本的にベランダは2階以上の高い位置にあります。そのため、犬にとっては万が一のことを考えると、非常に危険な場所でもあるのです。
今までのトラブルとして、興奮状態に陥った犬がベランダの手すりを飛び越えてしまったり、雷の音に驚いた犬がベランダから脱走してしまったケースも報告されています。このように、私たち飼い主の想像を超えるような行動を犬は起こすため、注意が必要です。
ベランダで起こりうる3つのトラブルと回避する方法
では、具体的に犬を飼っているご家庭にベランダがある場合、どのようなトラブルが起こりうると考えられるのでしょうか。今回はそれぞれのトラブルに対応できる回避方法と一緒にご紹介していきます。
ベランダで排泄をしてしまう
犬の中には、外に行かないとうんちやおしっこをしないという犬もいます。そのような犬の場合、ベランダという半屋外空間に出ることで、「ここにおしっこをしよう」「うんちをしちゃおう」といった心理が働くこともあります。
ここで問題になるのは、マンションやアパートなどの集合住宅の場合です。マンションやアパートのベランダは、小さな仕切りがついているタイプと、ついていないタイプに分かれます。
後者の場合、飼い主が少し目を離した隙に、隣の家のベランダに行ってしまう恐れもあります。この行為は、犬だからと許される行為ではありません。また、その際、他人の家のベランダで排泄行為をしてしまう恐れも高いのです。
すると、ご近所トラブルとなり、その後、ちょっとしたトラブルで苦情が入るようになってしまうこともあります。抜け毛が飛んでくるだけでも不快に感じる人もいます。回避方法としては、やはり集合住宅ですから、ベランダに出すことは避けましょう。
外を歩く人に吠えてしまう
ベランダから外の歩道が見える場合、そこを歩いている人に対して警戒心が働き、吠えてしまうことがあります。よく見知らぬ人の家の前を通ると犬の声が聞こえる、という経験はありませんか。これもベランダに犬が出ている可能性があります。
外を歩く人に取ってみれば、単に正式な歩道を歩いているだけなので、中には吠えられていることに不快感を感じる人もいるでしょう。犬を苦手とする子どもであれば、恐怖を感じる子もいるかもしれません。
やはりこちらも基本的にベランダに出さないことが回避方法です。ベランダに出ずとも吠えてしまう犬もいるかもしれませんが、窓を一枚隔てているだけでも、鳴き声のボリュームを軽減することができます。
転落
そして、最も怖いトラブルが転落です。「ベランダの壁は高さがあるから大丈夫なのでは」と思う飼い主さんも多いでしょうが、犬は飼い主の想像を遥かに超えた行動を起こすことがあります。
実際、ベランダに出していたら脱走してしまったというケースも数々報告されているほどですから、普段から溜め込んでいた本能を一気に発揮することで、ベランダの壁の高さも軽々と跳び越えられてしまうのです。
特に、他の犬が歩いているのを見て興奮状態になっていたり、愛犬が驚くような状況(雷や工事の音など)であれば、我を忘れてその場から逃げよう、他の犬のいる方へ行こうと少し目を離した隙に跳び越え、脱走してしまう恐れがあります。
転落トラブルの回避方法としては、まず第一にベランダに出さないこと。これはベランダに関するトラブルすべてに言えることです。換気のために窓を開けっ放しにする、網戸にしておく場合は、その時間だけ愛犬を他の部屋で過ごさせることも忘れないでください。
そして次に、万が一、犬が勝手にベランダに出てしまった時のことを見越し、ベランダに転落防止ネットを施しておきましょう。よく市販されている転落防止ネットは紐でできているため、より強度を上げる工夫をする必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。基本的に、犬をベランダに出す行為は、さまざまなトラブルを引き起こすためNGです。しかし、すでにベランダに出したことのある犬の場合、飼い主が見ていない間、換気中などにこっそり出てしまう犬もいるでしょう。このような状況を予め見越し、最低限、転落を防止するための対策を講じておく必要があります。
ご近所との関係を良好に保つため、また愛犬の命を守るためにも、ベランダに出ないよう、常に注意を払いましょう。