幸せなセカンドチャンスをつかんだ犬
通報
2017年11月、RSPCA 南オーストラリアのインスペクターであるシェリーさんが、1件の通報を受けて現場に向うと、民家の荒れた裏庭に痩せ細った犬がいました。犬にとって最悪の環境です。
保護
その犬の名前は「クーパー」、犬種はスタッフォードシャーブルテリア(スタッフィー)です。
発見当時、適性体型を示すボディスコアが9段階のうちの1だったと言うのですから、いかに痩せ細っていたのかが分かります。
強制執行
クーパーの体はとても危険な状態でした。
インスペクターとして強制執行の権限を持つシェリーさんは、不在だった飼い主からクーパーを「押収」して直ちに獣医に連れて行くことにしました。
シャリ―さんは、犬をこのような状態にしてしまったことを正当化する理由はまったくないと判断しました。
そして後にシェリーさんが飼い主と面談すると、その家には他にも2匹の犬が保護を必要とする状態で放置されていました。
飼い主は有罪となる
飼い主には、ネグレクトの罪で執行猶予付きの実刑判決が下されました。
そして、かかった費用の1,565豪ドルの支払いと、生涯にわたる動物飼育禁止が言い渡されました。
セカンドチャンス
クーパーは、新しい飼い主のリーさんのもとで元気に暮らしています。肉付きも良くなって健康そうですね。
子供たちとも大の仲良しです。
最後に
動物に愛情を持って飼育できない人たちに、裁判所から「生涯にわたる動物飼育禁止」命令が下るのはとても良いシステムのように思います。虐待される動物が少しでも減ることを願ってやみません。
そして、シェリーさんは壁に貼った「クーパー」の写真に励まされながら、今日も動物虐待防止のために取り組んでいます。
新しいお家で幸せに暮らすクーパーの姿をこちらの動画でぜひご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA South Australila
RSPCA South Australia
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