私たちにできること
もし、いま目の前にいる愛犬が交通事故に遭ったとしたら。そんな悲しいこと、できれば考えたくないというのが本音です。しかし、この多くは、私たち飼い主の注意で防ぐことのできる事故なのです。愛犬を交通事故から守るための注意点を4つに絞り、まとめてみました。
飛び出し注意
犬の交通事故の多くが、家の前で起こっていることをご存知ですか?
目の前にそんな危険があるなんて、犬は知りません。そのため玄関から急に飛び出したり、抱っこする飼い主の腕の中から飛び出したりするのです。
この急な飛び出しに対する策は、
- 玄関に飛び出し防止のフェンスを設置する
- 門扉を格子間隔の狭いものにする
- リードは必ず家の中で付ける
です。
私の家はマンションなので、玄関を出てすぐ車が通るわけではありませんが、念のため柵を置いて急に飛び出すことのないようにしています。
リードを家の中で付けておくことも大事ですね。今日に限って、ということのないよう癖づけておきましょう。
すり抜け注意
いくら首輪やハーネスをしているからと言っても、それだけで安心なわけではありません。ときにはきちんと締めておいたはずの首輪やハーネスから、すり抜けることだってあるのです。
これは私の母も体験しています。
トリミングを嫌がるくるる(うちのわんちゃん)を抱っこしてお店に入ろうとしたときに起こりました。強めに締めておいたハーネスをすり抜け、車道に飛び出そうとしたのです。必死に追いかけ捕まえた母は、「頭が真っ白になった。轢かれたと思った。」と塞ぎ込んでしまいました。
運が良かった。本当に、そう思います。
このすり抜けは、トリミングや病院を嫌がり起こることもありますし、散歩中に大型犬を恐れて起こることもあります。
対策として、
- ハーネス、首輪が体に合っているか専門の方に見てもらう
- キャリーに入れて連れて行くが挙げられます。
「リードは愛犬の命綱」とも言われています。これは決して大袈裟ではありません。ハーネス、首輪選びは慎重に行いましょう。
子どもだけでの散歩注意
子どもが犬の散歩をしている姿は、健気でかわいらしいですね。ですが、これは私の意見になるのですが、犬の散歩は子どもだけでするべきではないと思っています。
もちろん、いろんな事情があると思います。お散歩係になることを約束に、飼うことを許してもらったかもしれない。お母さんがご飯を作る間に、お散歩を頼まれたかもしれない。
ですが、子どもは力が弱いのです。犬が急に走り出したとき、大人の私でもかなりの力でリードを握っていないといけません。犬は予測できない行動をします。猫や鳥を見かけて、全速力で追いかけるかもしれません。大きなトラックのクラクションに驚き、反対方向に逃げ出すかもしれません。そのときもし手からリードが離れてしまって、犬が交通事故に遭ってしまったとしたら。犬が怪我を負うのはもちろんのこと、その子の心にはとても深い傷が残るでしょう。
それでも、どうしても子どもだけで行かなければならないとしたら、通い慣れた、交通量の少ない短いコースを選び、また、事前に何度も一緒に練習してあげてください。
愛犬と子どもたちを交通事故から守るには、そういった少しの手間が必要なんですね!
ノーリード注意
ノーリードでの散歩はマナー違反どころか、条例違反になる場合もあります。飼い犬にとっても、命綱なしに、橋を渡らせているようなものです。
また、いくら誰もいない公園や広場だったとしても、考えられる交通事故は何通りもあります。ノーリードで遊ばせたい時は、ドッグラン等を上手く利用し、散歩中はリードを離さないようにしましょう。
まとめ
交通事故に遭う可能性は、誰でも、どこにいてもあります。悲しい事故を起こさないために、ドライバーとしても注意したいものです。安全で楽しいお散歩ができますように。