興味深い犬の心理
通報・発見
ギリシャのクレタ島で、オリーブ畑の所有者が犬を追い払っているのを見かけた女性が、地元の保護団体Takis Shelterに連絡しました。
団体創設者のタキスさんが来てみると、やせ衰え、耳の先がちぎれた犬が、通報者の女性のそばに立っていました。女性は犬をなでています。タキスさんも、頭をなでました。おびえてはいますが、大人しくしています。
耳の先が両方ちぎれたようになっており、さらに尻尾は根元近くから切断されていました。尻尾の切断面はすでに治癒していて、痛みはない様子。
誰が何のためにしたことかは、知る由もありません。
大人しかった犬は、すっと2人から離れると、今度はつぶやくような、「アウアウアウ」といった連奥的な唸り声を上げ始め、牙もむきました。恐怖心がぶり返してきたのでしょうか。もしかしたら、男性に虐待され、人間の男性が恐いのかもしれません。
恐怖心が溶けてなくなるまで
「シンバ」と名付けた犬は、保護した後も瞳をランランと光らせ、「アウアウアウ」を続けて、タキスさんの手を噛もうとします。
タキスさんはシンバに言い聞かせます。「いいかい、君と僕は、友達になるんだよ。」
この噛もうとする瞬間の犬の顔!それでも忍耐強く繰り返します。
「友達になるんだ。」
タキス「君は、僕を好きになるよ。」
シンバ「そう、なの?」
言葉は理解しなくても、表情や動き、信念のこもった声は、きっと犬にタキスさんの気持ちを伝えられるのでしょう。
翌朝でしょうか。シンバは遠慮がちにタキスさんに向かって歩いてきました。
「グッドモーニング、シンバ。」シンバは大きなあくびで答えます。
犬はいったん人を心から信頼すると、すっかり変わりますね。
このうっとりした表情。でもタキスさんの親指の付け根には、シンバに噛まれた跡が。やっぱり、一度はやられちゃったんですね…。
その後
この後は、タキスさんにベッタリになったシンバのキュートな姿が見られます。是非、動画をどうぞ!
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:TakisShelter