犬の炎症性腸疾患(IBD)の診断が早く簡単にできる新しい血液検査

犬の炎症性腸疾患(IBD)の診断が早く簡単にできる新しい血液検査

犬の炎症性腸疾患を診断するための新しい血液検査の研究が完了したというニュースが発表されました。この内容についてご紹介します。

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犬の炎症性腸疾患

病院で血液検査のための採血を受けている犬

犬が下痢や嘔吐をする病気は数多くありますが、慢性的な下痢という症状のある病気では炎症性腸疾患が最も多いと言われているそうです。英語ではInflammatory Bowel Diseaseというので頭文字をとってIBDと呼ばれることが多い病気です。一般的な病気であるにも関わらず、IBDの原因は不明で、腸粘膜に炎症細胞が広がる慢性疾患です。

犬が長期にわたる下痢などの症状を見せているときに、その原因がIBDかどうかを診断するための、新しい方法の血液検査の研究が完了したというニュースが発表されました。

IBDの従来の検査方法の問題点とは

手術室で犬に処置をする獣医師

愛犬に慢性的な嘔吐や下痢の症状があるというのは、飼い主が動物病院を訪れる一般的な理由のひとつです。その症状の原因がIBDである場合、犬の腸内で炎症が起こり食物の消化や栄養の吸収を妨げる可能性がありますので、早くに診断を下すことが重要です。

しかし、IBDの従来の診断には全身麻酔下での内視鏡検査や病理検査が含まれます。そのため検査の結果が出て診断を下すまでに時間がかかりがちになります。また検査による犬の体への負担や、飼い主が支払う費用の負担も悩ましい問題です。
もし血液検査だけでIBDの診断ができるようになれば「診断までの時間・体への負担・費用」の問題が軽減されます。

IBD診断のための新しい血液検査

獣医師と血液採取を受けたコッカースパニエル

そしてこのたび発表されたのが、マース・ペットケアの一部であるアンテック・ダイアグノスティックスという会社が、IBDの診断のための新しい血液検査の最終研究を完了したというニュースです。

簡単で犬の身体への負担も少なく、費用対効果の高い血液検査が採用されれば、獣医師はより迅速にIBDを診断または除外して適切な治療に取りかかることができます。アメリカではこの新しいテストは今年の4月以降に利用可能になるとのことです。日本でもできるだけ早い時期に利用できるようになってほしいですね。

この血液検査は最初の診断だけでなく、IBDの治療に対する犬の反応を継続して観察するためにも役立つとのことです。治療への反応を追跡することで個々の犬に合わせて治療を調整していくことができますので、より効果の高いIBDのケアにつながります。

まとめ

獣医師の説明を聞く飼い主とジャーマンポインター

アメリカで炎症性腸疾患(IBD)を診断するための新しい血液検査の研究が完了し、今年の4月以降に利用可能になったというニュースをご紹介しました。

愛犬のIBDに悩んでいらっしゃる飼い主さんはたくさんいます。病気による犬の身体へのダメージはもちろんのことですが、排泄に関わる病気は飼い主さんの心理的身体的な負担も大きいものです。
迅速な診断のためだけでなく、より効果的な治療のためにも利用できるこの手軽な血液検査が1日も早く日本でもスタートしてほしいと思います。

《参考URL》
https://www.prnewswire.com/news-releases/antech-completes-final-study-of-first-diagnostic-for-inflammatory-bowel-disease-301005055.html
https://web3.antechdiagnostics.com

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