ケージトラップに入らない賢い犬
発見
「ヴィクトリア」と呼ばれる犬は、この通りに3ヵ月ほど居ついています。
保護団体HOPE FOR PAWS のエルダッドさんが投げた食べ物をたどって、徐々に近づいてきました。
接近
ぽってりとしたお腹と、発達した乳首。妊娠しているようです。
あと少しの距離まで近づいて、どうしようか、考え中。
緊張が取れないようなので、ケージトラップを使ってみましたが、ケージも「怪しい」と見抜くヴィクトリアには用なしです。
では、と正攻法(?)で、コーナーに追い詰める作戦。
ここでもう1人、彼女の世話する犬と共にかけつけてくれました。人数が増えて驚いたヴィクトリアは、幸運にも、より狭い作業場に自ら飛び込みました。
広くはないとはいえ、隠れ場所がたくさんある作業所でつかまえるのは、なかなか大変。何度も失敗を繰り返し、ついにヴィクトリアは、隣接する建物の中に入り込んでしまった様子。
仕事中の作業員に、犬の捕獲の説明をして中に入る許可を求めましたが、却下されてしまいます。
仕方なく夕方まで外で待つことに。持久戦ですね…。
案の定、就業時間の夕方5時になると、作業員はヴィクトリアを外に追い出しました。
これを待っていた!そしてついに、ヴィクトリアをつかまえ、引っ張り出します。
触れ合い
引き出されたヴィクトリアは吠え、大暴れしました。疲れて地面に伏せたところで、ゆっくりと背中をなでます。振り返ってかまないように、ヴィクトリアの頭はまだ金属棒で固定ですね。
この場面も興味深いです。触るたび、お互いにビクッビクッ。犬と人がお互いへの恐怖心を乗り越えようとする瞬間です。
背中をなでていた手を、少しずつ移動して、頭をなでました。ヴィクトリアは、何かを悟ったよう。
じんわりします。
そして場面は変わり、エルダッドさんの自宅のシャワー。
とてもきつく締まっていた首輪をはずすと、ヴィクトリアのほっとする息づかいが聞こえてきそうです。
大人しくバスタブに座るヴィクトリアが、かわいい。
その後
ヴィクトリアは、お腹の子犬と共に、一時預かり施設が引き取ってくれました。まだ慣れてはいないけれど、すっかり身を任せるようになったヴィクトリアですから、きっと施設で人との暮らしに慣れて、里親さんと出会うことができるでしょう。
施設に送り出す前に、シャワーを済ませたヴィクトリアを、エルダッドさんの自宅にいる小型犬と大型猫が出迎えました。猫は猫らしく、ちょっと確認してぷいっといなくなり、小型犬の「マリリン」は、お客さんがうれしくて仕方ないように、一生懸命、鼻を近づけます。その後のマリリンの行動が秀逸です!動画をお見逃しなく!
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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