トラップを出し抜く犬、宙を舞うカメラ
通報・発見
これは「ダスティン」です。2ヵ月前に引っ越した家主が、飼い犬を置き去りにしました。
それ以来ダスティンはずっと、ドアの横で飼い主の帰りを待っているのです。
近隣住民からのメールを受け取り、保護団体HOPE FOR PAWS が向かいました。
接近
家の裏にいたダスティンに食べ物を投げてみると、ダスティンは食べ物には目もくれず、どんどんこちらに向かってきました。うれしくて寄ってくるという雰囲気ではありません。逃げるためなら、かみつくこともいとわない、覚悟のようなものが見られます。
危険を感じ、保護団体のエルダッドさんは、ケージトラップを使用することにしました。
入った!と思うでしょう?
残念ながら、賢いダスティンは、まかれた食べ物を拾いながらも、後足をケージの外の地面についてしっかり体重を後ろに残し、トラップのフタが落ちないようにしているのですよ!
細長く先がまるい耳が特徴的ですね。
そこで今度は、ケージに入って行くダスティンの後ろにそっと忍び寄り…。
残ったのはこの通り、カラのケージ。ダスティンが一枚上手です。
こうなったら持久戦です。2時間もダスティンを追いかけ、どこかの家の庭に入り込むのを待ちました。
そしてついに、のどが渇いたダスティンは、庭師が水をまいている庭に入っていきます。チャンス到来!
家とフェンスの隙間に入り込んだダスティンを追います。
金属棒の先の輪が首にかかると、ダスティンは大暴れし、エルダッドさんのカメラを手からはたき落としました!エルダッドさんも大きな声を上げ、ダスティンもよい声でほえています。
カメラは地面に落ち、映像は空を仰ぎます。保護の記録撮影命のエルダッドさんにとって、かなりの屈辱ですよ~。
急いで拾ったカメラの画像も荒れています。
「戦い」は決着し、ここから、和平交渉です。「いい子にしてよ。Be nice.」と声をかけつつ、ダスティンの頭を素手で触り、徐々に頭全体を大きくなでることができました。もう大丈夫。
その後
ダスティンの保護は無事完了し、一時預かり施設が引き受けてくれました。
動画の最後のテキストで、こう訴えています。「ダスティンは本当にいい子です。あんな風に暴れたのは、命の危機を感じて自己防衛をするためだけです」映像でも、とても大人しく人のそばにいるダスティンです。
飼い主に置き去りにされるという悲しい出来事を乗り越えて、よい里親さんに巡り合えますように。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia