1.できるだけ落ち着ける環境を作ってあげる
とても辛いことですが、いつかは必ず愛犬とお別れをしないといけない日がやって来ます。私は今までに何匹もの犬や猫、フェレットの最期を看取ってきたのですが、愛犬や猫、フェレットと何年、十何年間ずっと一緒に生活していると、自然と「そろそろお別れの日が近いのかな?」と悟ってしまうことが何度かありました。おそらく、あなたもいつかは愛犬との生活で『最期』が近づいていると、感じてしまう日が来ると思います。
愛犬の最期に気づくのは病院での診察中かもしれませんし、自宅で愛犬の様子を見ているときかもしれません。もし、あなたが愛犬に最期の日が近づいていると感じたときは、できるだけ愛犬の体に負担がかからないよう、ゆっくり落ち着ける環境を作ってあげてください。
例えば、ふだん別々の場所で過ごすことが多い場合は、一緒の部屋に居てあげる時間を増やし、安心感や愛情を感じさせてあげるのはとても良いことと思います。家族がいる場合はなるべく誰かが家にいるようにし、愛犬を独りにしないようにするのも良いことだと思います。
また、愛犬が静かな場所で寝るのが好きなのでしたら、静かな場所でくつろげるような環境をたくさん作ってリラックスさせてあげるのもおススメですよ。
2.なるべく長く一緒に居てあげる
愛犬が大病を患って余命宣告を受けたり、身体が不自由になってご飯もほとんど食べなくなってしまったりしたら、少しでも多く限りある時間を一緒に過ごしてあげてください。大好きな飼い主と居られる時間は愛犬にとって何よりも幸せな時間となりますし、飼い主自身もまた凄く大切な時間になることと思います。
私の個人的な意見としては、働いていてなかなか愛犬と一緒に過ごせない場合は有休をとって、愛犬に思い切り愛情を注いであげてほしいなと感じています。多忙な人はなかなか有休や休日を得ることができないかもしれませんが、愛犬との時間は何よりもかけがえのないものとなりますので、あとあと後悔のないように無理のない範囲で少しでも長く一緒に居てあげてほしいと思います。
3.キチンと愛犬の死を受け入れる
近年、愛犬や大切なペットを亡くしたときに現実を受け入れられず、精神的に疲れ切ってペットロスになってしまう人が数多くいます。家族である愛犬の死や愛犬が少しずつ死に近づいていく姿を見るのはとても辛いことだと思います。
しかし、飼い主であるあなたがずっとクヨクヨしていては、愛犬が安心して旅立つことができなくなってしまいます。すぐには受け入れることができず数日、数十日間、もしくは数か月は泣いてしまう日々が続いてしまうかもしれませんが、愛犬のために、また、あなた自身のこれからのためにも少しずつ愛犬の最期を受け入れることが大切といえるでしょう。
4.埋葬方法を決める
考えたくないことだとは思いますが、愛犬の最期を看取った後は埋葬してあげないといけません。できれば、愛犬が旅立った後スムーズに動けるように、愛犬が生きているうちから事前に埋葬方法を決めておくことをおススメします。
埋葬方法は、
- 自宅の敷地内(自己所有の土地)に埋める
- 動物を火葬してくれる霊園や火葬場にお願いする
- 霊園などでお墓に入れてあげる
- ペット葬儀業者にお願いして手伝ってもらう
など、様々な方法があります。
愛犬の最期を看取った後自分で埋葬する自信がない場合は、ペット業者に手伝ってもらった方が良いかもしれません。ちなみに私の愛犬の場合は住んでいる市の霊園に連れて行って火葬してもらい、たくさんの動物が眠るお墓に一緒に入れてもらっています。埋葬方法を考えるのはとても辛いことと思いますが、できれば愛犬が元気なうちから決めておくようにしましょう。
5.亡くなったら必要な手続をする
愛犬の最期を看取ったら、30日以内に自治体へ『死亡届の提出』をしなければいけません。手続をするときには、『狂犬病予防注射済表』と『犬鑑札』が必要となるのでそちらも用意しておきましょう。
また、愛犬が血統書持ちの場合は、登録団体にも亡くなったことを伝えて血統書を返却することが推奨されているそうです。こちらは心に余裕ができたときで構いませんので、余裕ができましたら手続をしてくださいね。
まとめ
愛犬の最期が近づいてくると、なかなか現実を受け入れられずにずっとメソメソしてしまうという飼い主はたくさんいることでしょう。実際に私も何度も経験してきたので、そういったお気持ちは凄く分かります。
ですが、愛犬が安らかに眠れるように最期まで面倒をみてあげることが飼い主の義務であり、最期の愛情といえます。とても辛いと思いますが愛犬の最期を看取るときは現実と向き合って、愛犬が不安にならないように優しく見送ってあげてくださいね。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
数日前に11歳7ヶ月で天使になりました。
膀胱結石も治療中でしたが、2ヶ月前に
十二指腸に腫瘍が見つかりました。
吐き気もあり口から食べれず、胃ろうをしていました。詳しい検査もしましたが、腫瘍の位置が悪く手術は諦め緩和ケアで、看取る事を家族で決めました。
せめて、家族の誰かが一緒にいる時に旅立てるといいな、苦しまず自然に暮らしながら看取れる事だけを毎日願いました。
私も主人も子供達も働いていますので、休みを調整しながら、なるべくその子との時間を過ごしました。亡くなる数日前には、家族でお出かけもしました。
それから数日後、その日はきました。
私の仕事も休日で、弟犬と一緒に散歩をしました。家に付き、浴室で汚れたその子のお尻を荒い、タオルに包んだ時に息を引き取りました。
家族の願っていた終わりではありますが、あまりに普通すぎた日常の中の旅立ちでした。安らかなお顔でした。
もっと、たくさんの事をしてあげたい後悔もありましたが、やれる事はしたかな…
弟犬が不安になっています。弟犬も私達家族も少しづつ愛犬の事を受け入れよう、無理はしない、泣きたい時は泣き、思い出したい時は たくさん語る事にしました。
初めての愛犬の死に辛いですが、これからも心の中では生き続けています。
最後の最後まで、家族思いな子だったと思います。
家族になってくれて本当にありがとう!
50代以上 女性 植田久美
私に見守られ、見送られて息を引き取りました。肺水腫で、お腹の中には水分が。床擦れも出来ており、治療中に逝ってしまいました。翌日の夜に火葬車に火葬して貰いました。骨壷は自宅で保管しています。2日間はペットロス状態で、号泣してましたが、少しずつ、ペットロスから抜け出しています。実家にはミニチュアダックスフントのチェリーがいるので彼女を可愛がってあげようと思えるようになりました。未来ちゃん、14年間ありがとうね。生まれ変わったらまた私の所においでね。
50代以上 女性 ごんた
この3月にドックドックを受けた時に肝臓の数値が悪く、そんな矢先に症状が悪化して夜中に救急に駆け込みました。
エコー、レントゲン、血液検査などして、応急手当をしてもらい次の日直ぐに掛かり付けに駆け込みました。
エコー検査からは影があり、腫瘍?なのか。
その検査も全身麻酔。
飼い主としても悩みましたが、薬と点滴での治療にしました。
3日の入院と通院点滴3日で症状も安定し1ヶ月に1度の通院に。
半年は安定して過ごしていましたが検査の結果には悪化を示していました。
そして11月に入ると食欲が少しずつ落ち、歩いては立ち止まるなどなども増えてきました。
3月に検査を受けた時から心の準備はしてきたつもりでした。
でも実際に弱っていく姿や、食欲旺盛だったのが食べなくなったり、大きな声で吠えていたのい全く哭かなくなったりと変わっていく姿に心痛めていました。
でも本人はもっと辛いはずと。
何とか楽にしてあげいそれだけでした。
最後も病院に連れて行き点滴でした。夕方お迎え行くとグッタリと看護師さんの腕の中にいました。でも私の顔を見るなり降りたいとジェスチャーして降りるとブルブルと体を震わせ、確かな足取りで出口に向かって行きました。
もう少しで病院の出口の自動ドアの所でバダッと倒れそのまま虹の橋を渡っていってしまいました。
病院で治療か自宅で様子を見るか?の選択にあの時の判断は正しかったのか?
など自問自答する日々ですが、少しずつ前を向いていきたいと思えるようになってきました。
50代以上 女性 クミ