犬に求めるものは性別によって違う?
犬に何を求めて犬を飼おうと思ったのか、それは人それぞれに違うことです。
けれど女性と男性という性別で見ると、ある傾向が表れるようです。
オーストラリアで行われた、600人以上の独身の犬を飼っている男女を対象にした全国アンケート調査の結果がなかなか興味深いものでした。
女性と男性で、犬に対して求めているものの傾向がかなりはっきりと違っていることが分かったのだそうです。
女性が犬に求めるものはコンパニオンシップ
アンケート調査の結果から浮かび上がったのは、どうやら多くの女性が犬に求めているのは一緒に生活するコンパニオン(仲間)としての関係のようです。
そして生活をともにする相手として、男性よりも犬を好むらしいということです。
回答からいくつか例を挙げますと
- 犬は男性よりも愛情深いと答えた女性 60%
- 犬は男性よりも気楽で付き合いやすいと答えた女性 70%
- 犬は男性よりも誠実だと答えた女性 63%
また落ち込んだ時には犬からの愛情を求め、家に犬がいる安心感に価値を見出すという人が大多数でした。
なんだか男性の立場がないような気がしますが、何となく心当たりがあるという女性の方も多いのではないでしょうか。
男性が犬に求めるのは愛情を注ぐ対象
では男性は何を求めて犬を飼おうとするのでしょうか?
寄せられた回答の傾向から見えてきたのは、多くの男性は犬を生活のパートナーとすることよりも、ソフトで優しい愛情を注ぐ対象としているということでした。
柔らかくてフワフワしたものを撫でたり可愛がったりという行動を人前で行うことは、多くの男性にとってハードルが高いことだそうです。
けれど相手が犬であればそのハードルは下がり、家に迎えて世話をすることを「男らしくない」とジャッジされることもありません。
男性にとって犬は誰はばかることなく愛情を注げる対象という傾向が強いそうです。
このように犬に対して求めるものは男女でかなり違いがあるのですが、この違いが良い関係につながるとも考えられます。
回答した女性の多くは犬が嫌いだという男性とつき合うことはないと答えています。
また犬を可愛がり世話をする男性は魅力的だと感じる人も多いため、愛情を注ぐ対象として犬を飼っている男性は高ポイントですね。
まとめ
オーストラリアで実施されたアンケート調査から、同じドッグオーナーであっても女性と男性では犬に対して求めるものが違っているという結果をご紹介しました。
興味深いのは男性が他人からとやかく言われずに愛情を注げる対象として犬を迎えるという点です。これは日本の男性にも当てはまるのではないでしょうか。
一般的に女性は幼い頃から何かを可愛がり世話をするということが遊びの中に取り入れられています。
一方、男の子の遊びにはそういう要素はあまり有りません。けれど男の子も大人の男性も、世話をして養育するということに喜びを見出す人は少なくないようです。
知らず知らずのうちに行動を制限してしまうステレオタイプを振り払うのに、犬が一役買う可能性があるかもしれません。
そして、それは女性も男性も動物も住みやすい世の中につながるのではないかと思います。
《参考URL》
https://dogtime.com/dog-health/dog-ages-and-dog-stages/82045-dogs-fill-men-womens-lives-differently