愛犬家は自分よりも犬優先?
先日、イギリスのペット保険の会社ASDA Moneyが、犬の飼い主を対象にしたアンケート調査を行い、その結果を発表しました。
調査結果から、犬を飼っている人の半数以上が、「自分自身の健康よりも犬の健康を重視している」と答えたのだそうです。「あ〜わかる〜」と、共感を覚える方も多いのではないでしょうか。国が変わっても、犬に愛情を注ぐ人の気持ちは同じだなあということがわかる、この調査の結果をご紹介します。
食べ物への気配りに大きな「差」!
健康に気を配ると言えば、やはり一番初めに頭に浮かぶのは食べるもののことですね。アンケートに答えた犬の飼い主のうち、62%の人が「ドッグフードを購入する際に最も重視するのは、栄養面でのメリット」と答えたそうです。ブランドや価格がこの後に続きます。また、犬のケアで最も重視していることは何?という問いには、55%の人が「健康的な食事」と答えています。
一方、自分自身のために食料品の買物をするときには、「最も重視するのは味」と答えた人が一番多く、自分の食料品を選ぶときに栄養面でのメリットのことを考えて選ぶと答えた人は、わずか3分の1しかいなかったそうです。また53%の人が、たとえ自分が空腹のときでも、まず自分よりも先に犬の食事を用意すると答えています。
筆者自身も、犬の食べるものは原材料表示をすみずみまで読んで吟味するのですが、自分の食べるものは「おいしそう!」と思ったら、あまり深く考えずに購入することがよくあるので、「あ〜、わかるわかる」と感じました。
こんなに健康に気を配る人がいる一方で...
アンケートの結果は、大半の人が愛犬の健康をとても気遣っていることが表れていた一方で、愛情のつもりで、犬の健康を害することにもつながる行動も見られました。
何と38%の人が、愛犬に時々チョコレートやチーズを与えていると回答したそうです。さらに恐ろしいことに、68%の人が「犬にとって危険な食べ物を”いくつか”知っている」と答えています。7割近くの人が、何が危険な食べ物がいくつか知っているだけで、4割近くの人が危険な食べ物を与えているというのは、ちょっと背筋が寒くなる結果です。
犬を飼っている人たちを対象にしてさえこの数字なので、犬を飼っていない人にとって犬が食べると危険な食べ物というのは、全く未知のものだろうということは肝に銘じておいた方が良さそうですね。
まとめ
イギリスのペット保険会社が実施した、犬の飼い主へのアンケートの結果をご紹介しました。半数以上の人が、自分自身の健康よりも犬の健康を重視しているという、多くの愛犬家が「あるある」と思う結果が見えました。
けれど、犬を飼うというのは命あるものを預かっているということです。飼い主が体調を崩して、寝込んでしまうと犬の世話もままなりません。もっと悪いことに、入院などという事態になれば、人間の家族はもちろん愛犬にも負担がかかってしまいます。
「自分よりも犬が大切!」という心意気は微笑ましくもありますが、愛犬が大切なら自分自身の健康も大切にというのは忘れずにおきたいですね。
《参考》 https://www.countryliving.com/uk/wildlife/pets/a25582577/asda-dog-food-pet-health/