パピーミル
これは生まれて死ぬまで一度も太陽の光を浴びた事のない「パピーミル(子犬工場)」の犬達のお話です。
知っていますか?
飼い主に虐待されたネグレクトの犬の話もとても胸が痛むものですが、パピーミルで繁殖犬として生かされている犬たちの現実を知ったら、あなたは何を思うでしょうか?
パピーミル
パピーミルとは、生体販売するための子犬たちを作り出すための悪徳業者の繁殖場です。
パピーミルの親犬達は、一切ケアをされずに、ネグレクトの酷い状態で利益を生むためだけに繁殖を何度も何度も繰り返させられ続けています。
子犬たちは、まだ母親が必要な月例にも拘らず、小さいうちに取り上げられてしまいます。
不潔な環境で生まれ育った子犬たちの体調は悪く、感染症などを持っている子も珍しくはありません。
閉鎖
米国の動物愛護協会は、そんな悪徳業者のパピーミルを閉鎖して、そこにいる犬達を救助する活動をしています。
保護
2016年動物愛護協会は、ノースカロライナ州シャーロットのパピーミルの調査に入りました。そこにはとても恐ろしい現状が存在していました。
150匹以上の犬達が保護されました。
その中でとても痩せていたプードル、それが『B.B』でした。
B.B
B.Bの年齢は判りませんでした。
判っているのは、何度も繁殖を繰り返させられたということです。
腫れた乳腺がそれを物語っていました。
B.Bのケージはとても汚く、換気もされていませんでした。
ということは、B.Bは何年も汚い空気を吸い続けていたことになります。
地下室
B.Bの産んだ子犬たちは販売され、大金を生み出していたと思います。
でも、B.Bは暗くて汚い地下室に何年も閉じ込められていました。
B.Bはたぶんこの暗くて汚く狭い檻から出た事はないと思われます。
そしてB.Bは、たぶん外の世界を知らないと思われます。
救出
B.Bはやっと救出されました。
パピーミルの犬達は、人間の愛を知りません。
そのため、たいていの犬達は、救助の手が入っても怖がってしまいます。
B.Bも近づくと怖がりましたが、それでも救助者を信頼してくれました。
閉鎖
B.Bがいたパピーミルのすべての犬たちが救出されました。
そしてそのパピーミルはついに閉鎖されました。
救出された犬達は、病院に連れて行かれました。
里親
病院に連れて行かれて判った事は、B.Bは食べることも飲むこともできなくなっていました。
B.Bはその後治療を受けて回復した時点で、その病院の受付のブレンダさんが、B.Bを家に連れて帰ってくれました。
ブレンダさんの家には2匹の先住犬がいました。
B.Bはその犬達と一緒に暮らす事になりました。
恐怖
B.Bにとって檻以外の場所で過ごすのは初めてのことで、慣れるのに時間がとてもかかりました。
B.Bにとっては何もかもが初めてで、そのすべてが恐怖だったそうです。
例えばカーペット、玄関、リビング、すべてが彼女にとっては訳の分からない初めての体験で、恐怖だったのです。
お外
B.Bにとっては外の世界も初めてでした。
草、太陽の光さえもB.Bにとっては初めての体験でした。
B.Bはまず家の周りから慣れる事が必要でした。
B.Bはぬいぐるみを好みました。
それを彼女は自分のベッドに運んで、子育てをするようなしぐさを見せました。
最後に
B.Bはやっと他の犬達のようになったそうです。
外で走り回って、他の犬たちと遊び、たくさんフードを食べる…喜びを覚えたそうです。
命をお金で買わないで、どうか命を助ける側に回って下さい!
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40代 女性 さやさや