シェルターに入れられた犬
悲しみ
12歳の少年は泣いていました。
でも、その母親に迷いはありませんでした。
願い
少年はシェルターに要望しました。
「この犬を殺す前に電話して報せてくれますか?」
そしてまた泣き始めました。
母親
そんな息子を見て、母親は乾いた目で苦笑いしました。
母親は二度とここに戻ってくるつもりはありませんでした。
子犬
子犬はまだわずか生後7か月くらいです。
とても従順で可愛い盛りです。
母親は苦笑いで、少年は泣き続けていました。
社交性
子犬はとても社交性がありました。
人なつっこいし、他の犬たちとも遊べるような犬でした。
子犬の望みは、”愛” それだけでした。
願い
自分が今からどうなるのか、怖がっていました。
母子に一緒に連れて帰ってほしかったのです。
置いてかないでと願っていました。
切ない思い
母子は去り、子犬はシェルターの奥に連れて行かれました。
何度も何度も振り返り母子が戻ってくるのではないかと確かめます
その足取りは大変重いものとなりました。
最後に
この子犬がその後どうなったのかは定かではありません。
最後に「さようなら、天使。あなたを助けるために努力します。」とあります。