犬の事故に注意!
我が家は今の愛犬と暮らし始めて4年と数ヶ月たちます。先天的な持病があり、毎月の通院は大変なものの、幸いにも事件や事故にあったことはありません。どこのご家庭も平穏に毎日の生活を過ごすなかで、愛犬が突然事故にあってしまったり事件に巻き込まれたりなど想像しないほうが普通のことだと思います。
SNSでは迷子になってしまったワンちゃんの情報が拡散されていることが多くあります。ほんの少し目を離したすきに、犬が逃げてしまい迷子になってしまうのも、事故ですよね。
犬に多い交通事故や落下事故などは、飼い主さんの一瞬の隙をついて起こってしまうことが多くあります。不慮の事故には注意するだけでは防ぎきれないものもありますが、前例を見て学べる部分は学んでいきましょう。
犬が遭ってしまうかもしれない事故3選
1.交通事故
色々な事故の中でも、犬が一番命を落とす可能性が高い事故が交通事故です。お散歩中に車と接触しそうになりヒヤッとした事はありませんか?車との接触以外にも自転車との衝突による交通事故も多くあります。愛犬が交通事故にあってしまった多くのケースがリードをつけていないか、伸縮リードを使用した状態でのお散歩です。
最近ではノーリードで犬をお散歩させている人はかなり減っているとは思いますが、ごく稀に見かけるのも事実です。伸縮リードは街中や、道の見通しの悪い住宅街でも平然と使用している方を見かけます。
ノーリードや街中での伸縮リードの使用は、愛犬自身が事故に遭い、辛い思いをするだけでなく、こちらが加害者になる事もあります。自由が利く状態の犬が突然道路を横断し、車を運転していた方が驚き玉突き事故になってしまったり、伸縮リードに引っかかり自転車を転倒させてしまったケースもあるそうです。
このような事故の場合は、責任は私たち飼い主にあります。実際に、人が大怪我をしたり、高額な損害賠償を支払うようにとの判決が出たケースもあります。犬の散歩や飛び出しが原因で起こる交通事故は、リードを適切に使うことによって、その多くを防ぐことができます。
どんなにトレーニングを積んでいて逃げることのない愛犬でも、お散歩の時は愛犬と周囲の方たちのために絶対にリードをつけること、また伸縮リードは広い公園や河川敷、犬が走り回りたくなるような空間で、なおかつ近くに人が居ないことを確認できた時のみ使用しましょう。間違っても、「散歩」として歩く際に犬を好き勝手に歩かせるための道具として使ってはいけません。
2.落下事故
落下事故もとてもよく起こっている事故です。落下の状況によっては死亡することもありますし、実際に子犬や小型犬では落下による死亡事故も起きています。落下事故と言うと階段などの段差から落ちたり、自転車のかごから飛び降りてしまったりなどを想像しがちですが、意外にも死亡するような落下事故は、飼い主さんが抱っこしている時に不注意や不意をつく犬の動きによって落下させてしまう場合が多いようです。
成犬になる前の子犬や、もともと体重が軽い小型犬は飼い主さんも体に負担をかけることなく楽に抱っこをすることができるので成犬や中型犬、大型犬より抱っこする機会が多くあると思います。
体重が軽く楽に抱っこをできるため、注意不足になる事があるようです。前例で片手にスマホ、もう一方の片手のみで愛犬を抱っこしていた時スマホに着信があり、その音に驚いた子犬が飛び出して落下してしまい死亡してしまった事故があるそうです。
片手で用事を足しながら、空いているもう一方の手だけで抱っこをしたことはありませんか?どんなに小さく軽い愛犬でも、他のことに意識が向いたまま抱っこしてはいけません。両手でしっかりと抱っこをし、その両手の中に愛犬の命があることを意識してください。
また、命にはかかわらなくても、落下によって骨折をしてしまう小型犬、子犬はとても多くいます。特に子犬の場合は、犬自身も何が安全で何が危険かが分かっていません。飼い主さんが前もって、十分過ぎるほどに安全に注意を払ってあげましょう。
3.飛行機搭乗時の事故
愛犬と共に旅行に行かれる方も増えていますが、犬は飛行機搭乗中に体調を崩すことが多くあります。最近では、犬も飼い主さんと一緒に客室に乗れるサービスも登場していますが、多くの場合、犬は私たち飼い主と一緒に空の旅を楽しめるわけではなく、荷物として扱われ機内の貨物室に運ばれます。
貨物室は空調管理はしっかりされているものの、外気温の影響を受けやすく温度調節は難しいようです。また、たとえ貨物室の環境に何の問題もなかったとしても、飛行機で輸送されることは犬にとって大変大きなストレスとなります。ですので、どのような体調の変化や死亡事故が起こっても不思議ではありません。実際に犬を飛行機に搭乗させる場合は、犬に死傷があっても航空会社に責任を問わないという同意書にサインをしなければいけないほどです。そして、日本の航空会社でも毎年ペットの死亡事故が起こっています。
荷物として愛犬を預けるため搭乗前に飼い主さんとは離れ離れになり、知らない人に貨物室まで運ばれ、離陸や着陸の時には今までに聞いたこともないような騒音に包まれ、真っ暗な貨物室で過ごすなど、普段の生活とは大きくかけ離れた環境に、犬は強いストレスを感じます。
犬を飛行機に絶対に乗せない方がいいとは言いませんが、もし乗せるのであれば、最低限かかりつけの獣医さんに飛行機に耐えられる体調であるか診察してもらったうえで、気温や犬の性格に合わせた必要な物を準備しましょう。愛犬が季節ごとに使用している毛布や保冷剤、お気に入りのおもちゃなども持ち込んで不安な気持ちを少しでも軽減させてあげましょう。
保冷剤やおもちゃなどは、搭乗手続きまではクレートに入れてあげ、搭乗手続きの際にはクレートから出した方が良いでしょう。形状によっては航空会社にクレートに入れるのを止められるかもしれません。普段は何もかじらない犬であっても、普段とは全く違う環境でどんな精神状態になってどんな行動に出てしまうか分かりません。
犬を飛行機に乗せる際に、抗不安薬や鎮静剤などを使用することについては獣医さんによっても意見が分かれるようです。かかりつけの獣医さんに相談してみてください。
《参考》
まとめ
交通事故や落下事故、どちらも愛犬の体や命にかかわってくる事故なので、なんとしてでも防ぎたいものですよね。どんなに注意深く愛犬を見守っていても、小さな事件や事故は起こってしまうものかもしれませんが、少しの工夫や気遣いで未然に防げることも多くあると思います。これからの毎日も愛犬と共に笑顔で暮らせるように犬の事件や事故について考えてみるのも良いかもしれません。