ペットの世話についてのアンケート調査
犬や猫と暮らしていれば、動物のケアは必ずしなくてはなりません。そして多くの人が「自分の世話の仕方は間違っていないだろうか?」とか、「十分にケアできているだろうか?」という不安を大なり小なり持っているものだと思います。
そんなペットオーナーの気持ちと行動に焦点を当てて、イギリスの保険会社リーガル&ジェネラルが1000人のペットオーナーたちにアンケート調査を行いました。
調査の結果からは、人々がどれだけペットの犬や猫を愛しているかとともに、落ち込んだり罪悪感を抱いたりしている姿が浮かび上がってきました。
自分はペットの健康管理をできているだろうか?という不安
アンケートのいくつかの項目から、ペットの健康管理に自信が持てない飼い主の姿が見えてきました。
犬の飼い主の4人に1人、猫の飼い主の5人に1人が、自分がペットの世話をきちんとしているかどうか、獣医師から審査されているようで心配だと答えています。
「獣医師からこんなふうに思われているんだろうなあ」と不安に感じたり、ペットに対して罪悪感を抱いたりすることは次のようなものでした。
- 犬の飼い主では、運動不足 33%、犬と良い関係を築けているか自信がない 28%、グルーミングが不十分 20%
- 猫の飼い主では、猫と良い関係を築けているか自信がない 23%、グルーミングが不十分 16%、運動不足 14%
また、健康管理という点で最も大切な体重についてですが、適正体重だと判断できるのは犬では48%、猫では53%でした。つまり約半数のペットが適正体重を超えているのですが、自分の犬が太っていると自覚している飼い主は12%、自分の猫が太っていると自覚している飼い主は17%しかいませんでした。
肥満については、29%の犬の飼い主、20%の犬の飼い主が体重を減らすためのダイエットをしたことがあると答えています。
ペットの運動不足に責任を感じている姿も
運動不足に罪悪感を抱く犬の飼い主が多いのですが、散歩に関する回答は以下のようなものでした。
- 1日の平均の散歩時間は40分
- 5人に1人の犬の飼い主は毎日散歩に行っていない
- 5人に1人の犬の飼い主はめったに、又は全く散歩に行かない
- 半数の犬が散歩中に他の犬と遊ぶ時間を持っている
- 3人に1人の猫の飼い主が、猫にリードをつけて散歩に行っている、又は行こうと思っている
- 72%の犬の飼い主が、もっと楽しい散歩をさせてやりたいと思っている
- 55%の犬は散歩中におもちゃで遊んだことがない
確かに、一部の飼い主さんたちはペットの運動不足に罪悪感を抱くのも無理はない数字が見られますね。
ほとんどの犬の飼い主は、充実した長い散歩の後には犬に対して借金を返したような清々しい気持ちになると答えています。なかなか面白い表現ですが、その気持ちはわかるという気がします。
一般的にイギリスは、犬に対して意識が高いというイメージを持っている人が多いように思いますが、一般の飼い主さんは他の国と大きく変わらないような印象を受けますね。
留守番の時間と罪悪感の関係は?
イギリス最大の動物保護団体Dogs Trustでは、1日のうち犬が留守番をする時間は4時間以下が望ましいとしています。犬が1日中留守番をしている状態になる家庭では、同団体から犬を引き取ることはできません。
このアンケートの結果では53%の飼い主が1日に4時間以上留守番をさせていると答えています。一方、犬の留守番の時間に対して罪悪感を抱いている人は、1日7時間の留守番で49%を境に半数を超えています。
留守番の理由はほとんどの人が仕事に行くためなので、毎日罪悪感を持っているわけにもいかないという気持ちもわかります。
まとめ
イギリスの保険会社が実施した犬と猫の飼い主へのアンケートの結果をご紹介しました。
獣医さんで「ちゃんとケアしてないと思われるのかなあ」とドキドキしたり、「もっと散歩に連れて行ってやりたいけど、今日は短い散歩で勘弁して」と罪悪感を持ったり、イギリスの飼い主さんも同じだね〜と親近感を抱きますね。
《参考》
https://www.legalandgeneral.com/pet-insurance/dogged-by-guilt/