1.落下事故に気をつけよう
子供が犬を抱っこしているのは、とても微笑ましい光景です。ですが、子供が抱っこしていて、犬が落ちてしまったという事故は少なくありません。
子供の背丈で抱き上げた高さですので、骨折までしてしまうことは少ないのですが、脚を痛めてしまうことがあります。
低い位置から落ちたとしても、犬にとって予想外の着地であれば、脚を痛めたり頭や身体を打ったりなど、怪我の原因となるのです。
子供は、犬のちょっとした動きに対応できなかったり、上手に降ろすことができなかったりします。また、犬が暴れた場合には、抱き慣れない子供が対処することは難しいでしょう。
子供が犬を抱き上げるときには、必ず犬の飼い主が、犬が地面に降りるまで付き添うようにしましょう。
2.誤食事故に気をつけよう
美味しいものを誰かにも食べてほしい、そんな気持ちは大人も子供も変わりません。子供は、自分が大人からオヤツをもらうのと同じように、犬にオヤツをあげたがることがあります。
大人であれば、犬の食べられないものは避けて与えることができますが、子供の場合はどうでしょうか?その判断は、近くにいる大人がする必要があります。
子供の食事には食べこぼしがつきものです。その食べこぼしを、下にいる犬が食べてしまうことがあります。犬が食べても中毒を起こさないものであることの方が多いのですが、食べ慣れていないものを食べたことでお腹を壊してしまう犬もいます。
また、子供が犬に食べ物以外の物を与えてしまったり、オヤツを包みのまま与えてしまったりする事故も時々見られます。子供が遊んでいる積み木やクレヨンも、犬の興味を引く存在です。子供が口にしないかだけではなく、犬が口にしないかという点にも注意をはらう必要があります。
3.輪ゴム・リボンに気をつけよう
犬の耳や腕に輪ゴムをかけたままにしてしまうと、そこが鬱血・壊死してしまうことがあります。長くなった毛をまとめたり、髪飾りをつけたりする際には、強く結んだり、皮膚を一緒したりしないように注意しなければなりません。
子供はイタズラで輪ゴムをかけたり、可愛くしてあげたいとリボンを結んだりすることがあります。ですが、子供は結ぶ強さを加減できなかったり、皮膚ごと結んでしまったりしがちです。
結んだあとに早く気づくことができれば、すぐに外せて問題にならないことが多いのですが、毛で見えず気がつけないこともあります。
この場合、痛みや出血などの症状が出てから発見することになってしまいます。痛みや出血がある場合、無理に輪ゴムを外そうとせず、動物病院で処置をしてもらいましょう。傷の程度によっては、鎮静や麻酔をかけての処置を行うこともあります。
まとめ
子供と犬のふれあいは、とても可愛らしいものですが、近くにいる大人が注意しなければいけない場面がたくさんあります。この記事でご紹介した3つは、子供に悪気がなかったとしても起こりうる事故です。
大人であっても、「犬を落としてしまった」「うっかりチョコレートを食べられてしまった」といった事故を起こすことはありますが、大人は自分で対処を考え対応することができます。ですが、子供は起こった問題に気がつけず、対応が遅れてしまうこともあります。
子供と犬が、「いつも一緒にいるから大丈夫」ということはありません。お互いに、思いもよらない行動をとってしまうことは、十分に考えられるのです。愛犬と子供の楽しい時間のために、周りが気を配っていくことが大切です。