子犬とは予想外の動きをするイキモノだと心得て
まるで壊れ物のように華奢な子犬。
ついそっと包むように抱きがちですが、急に暴れ出したときにガードが追いつかず、抱っこ中に落としそうになってオット! と慌てている飼い主さんをよく目にします。
子犬は、目に映るもの耳に聞こえるものの何もかもが目新しく、ちょっとした刺激で、抱っこ中でも自分が今いる位置などおかまいなしに興味だけで飛び出してしまうことがあります。
また、大きな音がしたり急に驚いた時も、怖くてそこから逃げようと必死でもがいたりもするものです。
抱っこ中の落下事故は深刻なダメージも!
抱っこするときにはひと工夫を。
抱っこ中の(大人の胸の)高さから落ちた場合、脱臼や骨折だけでなく、打ちどころが悪ければ脳や内臓の損傷、神経麻痺といった深刻なダメージを負うおそれがあります。
抱っこのやり方
外で抱っこするときは、子犬につけたリードを自分の首にかけて、持ち手に手首を通し、その上で子犬の胸とお尻をそれぞれの手で支えましょう。
これなら不意にもがいても、抱っこの高さから地面に叩き付けられる最悪な事態は防げます。
小さなお子さんに抱っこさせるときは、すぐに手を差し出せるよう、必ず大人がそばで見守ってあげてください。
スリングなどに入れる場合も、バランスを崩して落ちてしまうことがあるので、リードは外さずに、持ち手などに短く結びつけておきましょう。
底を手で支えてあげればワンちゃんも安心して大人しくしていられます。
お家の落下事故
おうちの中でも落下事故は起きている!
写真を撮ろうとして、ソファや台に乗せ、離れたとたんに転げ落ちた、または目を離したすきに階段から転げ落ちた、もっと深刻なケースではベランダからの落下など、おうちの中も意外と危険に満ちているもの。
子犬は人間の子どもと同様、体に対して頭が重いので、頭から落下しがちです。
人間にとってはどうということのない高さでも、固い床で頭を打つのはとても危険なのです。
抱っこ後に高い所には乗せない、階段やベランダには柵をつけるなど、落下防止に努めましょう。
落ちてしまったら
それでももし落ちてしまったら
まず全身を触って痛がる所は無いかチェック。
その時に痛がらなくても、時間をおいてから急変することもあります。
しばらく安静にさせ、吐いたり痙攣したりしないか様子を見守りましょう。
心配な時にはもちろん即、獣医さんへ!
まとめ
子犬はまだ体が小さく軽いだけに、何かあっても人間の力で制御できるものと油断しがちです。
でも、抱っこ中の不意の動きにいつでも対応できるよう、万全の注意を払うに越したことはありません。
抱っこするときには腕の中の子犬にしっかり意識をつなぎとめておくこと、段差のある場所などでフリーにする時には、絶対に目を離さないなど、大切な大切な新入り家族の命をしっかり守ってあげてくださいね。