スマホ中毒と犬の問題行動に関連が?
イギリスのデイリーメイル紙という新聞に、愛犬家ならちょっと目を留めてしまうような記事が掲載されました。きちんとした科学者が研究した結果ではないのですが、「言われてみれば、なるほど確かに」と思わされる内容なのでご紹介したいと思います。
記事によると、現代の犬の飼い主の多くが、スマホやタブレットに長い時間夢中になっていることで、犬が不安や鬱症状を感じるようになってしまい、それが望ましくない行動に繋がっている例があるとのことです。
犬と一緒にいるときは電話ではなく犬を見て!
犬との散歩中に歩きながら、(犬抜きでも危険なのに!)公園でベンチに座って、スマホを眺めていたり操作をしていたりする人を見ることは、全く珍しくありません。そして、そういう行動をしている飼い主たちの多くは、「自分は犬と一緒に充実した時間を過ごしている」と思っています。
しかし、犬は飼い主から全く注意を向けられず、自分が何らかのサインを出しても、応答が返ってこず、その理由もわからないとなると、パニックに近い状態になることがあります。そのような状態が長期に渡って何度も繰り返されると、犬は不安感や鬱症状を感じるようにさえなります。
また犬によっては、散歩中に飼い主にどんなサインを送っても、イエスともノーとも反応がなければ、自分で判断して次の行動を決めるかもしれません。たいていの場合、それは人間にとって望ましくない行動です。
電話での会話も犬には不可解
「歩きスマホは危険だからしない!」と言う人も、犬と散歩しながら電話で誰かと話をすることはあるかもしれません。用件だけですぐに終わる会話なら、犬にもさほど影響はないでしょうが、長い会話となると話は別です。
歩きながら電話で話をしている人は、どうしても歩調が遅くなります。また、犬が排泄や匂い嗅ぎのために立ち止まっても、気づかずに犬を引きずってしまうかもしれません。そんな散歩では、犬は歩いていても退屈です。そして犬は退屈すると、通行人や自転車に飛びかかろうとするなど、望ましくない行動をしがちになります。
電話の相手と言い争うなどした場合、犬は自分が叱られたと思うことさえあります。理由もなく叱られたと思うことは、犬にとってストレスです。スクリーンを操作するにせよ、電話で会話をするにせよ、一緒にいる犬への注意を怠って夢中になっていると、愛犬を危険に晒し、精神を不安定にしてしまうことに変わりありません。
「誰かの命や財産が、その電話やメッセージのやりとりに掛かっている!」と言う事態でもなければ、犬と一緒にいるときには電話ではなく、犬に気持ちを向けてあげてくださいね。
まとめ
イギリスの新聞に掲載された、「スマホ中毒があなたの愛犬を落ち込ませる」という、リサーチ記事を紹介しました。
イギリスでの統計によると、成人がスマホやタブレットのスクリーンに向き合う時間は、1日平均9時間30分なのだそうです。日本でも、その時間に大きな違いはないと思われますね。この時間の使い方が、人間と犬の付き合い方にも影響しているのは、世界中同じ傾向のようです。
スマホの数々のアプリは、犬との暮らしの助けになってくれることも多々ありますが、犬と一緒にいるときに、電話の操作をすることはまた別の話です。大切な友人や恋人と一緒に時間を過ごすときに、相手を放ったらかしてスマホに夢中になるのは失礼であるのと、犬の散歩中に犬に構わず、スマホに没頭するのは同じことです。
犬の一生は人間にとって短いものです。せっかくの一緒にいられる時間を無駄にしないで、大切に過ごしたいですね。
《参考URL》
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4809492/Obsession-phones-causing-dogs-menaces.html
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
30代 女性 すみれ
ちょっと離れた所でウトウトしていたので、寝るのだろうと思いタブレットを見たのですが、直ぐに気付いて吠えだしました。他の場面でも私がタブレットを見ていると騒ぎ出すので、相当嫌なんだろうなと思い、家ではほとんど見なくなりました。
そんなものよりこっちを見て!!ってことなのかなーと思っています。