ペットの情報サイトが長年にわたって集めたデータ
アメリカに、『Right Pet』というペットの情報サービスのウェブサイトがあります。犬だけでなく、猫、その他の小動物、馬、爬虫類などの健康情報や、ペット用品についてのレビューなどを発信しています。
そのサイトが8年間に渡って、16,792人の飼い主たち(アメリカだけでなく、他の様々な国からの回答者を含む)から募集した意見調査の中に、犬についての興味深いデータがあったのだそうです。
愛犬のサイズと飼い主の満足度の関係?
さて、その興味深い調査結果とは、「愛犬のサイズが飼い主の満足度に影響を及ぼす」というものでした。調査の回答の項目には犬のサイズが、超小型、小型、中型、大型、超大型の5つに分けられていました。回答者が女性の場合、犬のサイズと飼い主の満足度にはほとんど違いが見られず、どのサイズの犬でも飼い主は満足している傾向が見てとれました。
一方、回答者が男性の場合、超小型と小型の犬に対して、「あまり満足していない」という傾向があることが明らかでした。さらに、犬のサイズが大きくなるにつれ、満足度は増していました。大型犬と超大型犬では、男性飼い主の多くが「満足している」と回答していたそうです。
筆者は、「えー!どんなサイズでも一緒に暮らしている犬が一番じゃないの?」という気持ちと、「でも、男性のその傾向は何となく分かる気がする」という感想を半々に持ちましたが、皆さんはどう思われますか?
飼い主の年齢によってもサイズと満足度の関係が変わる
犬の飼い主の年齢も、犬のサイズと満足度に影響を与えていました。年齢が若い飼い主の方が、大きなサイズの犬を、より強く好むという傾向が見られたそうです。
70歳以上の飼い主では、どんなサイズの犬でも同じように満足しているという結果でした。これは言い換えれば、飼い主の年齢が上がるとともに、中小型犬の人気も上がっていたということです。
若い飼い主は、犬と一緒にスポーツやアクティビティをしたいという人が多いので、大型犬が好まれるのかもしれないですね。
どうして男性は大型犬を好むの?という永遠のテーマ
大量のデータを基にして、「男性飼い主では、犬のサイズが大きくなるにつれて満足度が上がる傾向が強い」ということが明らかになったのですが、実はこれは犬と飼い主の性別をテーマにしたときに必ず挙がる定番の疑問です。
アメリカのある犬関連のインターネットフォーラムで、「どうして男性は小型犬よりも大型犬を好むの?」という質問があげられたときには、次のような回答が帰ってきていました。
- 「大型犬は小型犬よりもゆったりと落ち着いている」
- 「小型犬では一緒にレスリングもできない」
- 「小型犬はいつも注目を集めたがるし、甘えたがるので手がかかる」
- 「大型犬は万が一のときに頼りになる」
- 「小型犬はアウトドアで一緒に遊ぶのが難しい」
大型犬が落ち着いているとか、小型犬は甘えたがるとかいうのは、犬次第、飼い主次第のところもあるんじゃないのか!?と思いますが、確かにそういうイメージを持つ人は多いですね。
でも、他の回答から推測するに、男性は愛犬に対して自分が保護者であるというよりも、仲間同士とか友達という感覚で接する傾向が強いように感じます。特に若くて体力がある男性なら、仲間に選ぶのは大型犬だというのは納得がいきます。そういう男性がチワワやシーズーと暮らしていると仲間としては物足りないかもしれないですね。
先のデータの話に戻れば、飼い主の年齢が上がれば体力が落ちることも相まって、愛犬に対して自分が保護者であるという感覚が強くなっていき、小型犬の人気も高くなっていくのかなと思われます。
まとめ
アメリカのペット情報サイトが、8年間に渡って集めた飼い主からの意見調査から、犬のサイズと飼い主の満足度には関連があるというデータをご紹介しました。
男性の飼い主では、小型の犬に対して満足度が低く、犬のサイズが大きくなるにつれて満足度も上がるという傾向が現れていました。
けれど、小型犬でも犬種次第で立派にスポーツの相棒になってくれる犬もいるし、膝の上に乗って甘えてくる小型犬に心癒される男性も少なくないと思います。
データはデータで面白いけれど、一緒に暮らしている犬と人間がお互いに満足の行く関係であってほしいなあと思います。