フェンスに複雑に絡まり身動きできない状態になった犬

フェンスに複雑に絡まり身動きできない状態になった犬

イリノイ州の動物愛護協会に、フェンスに絡まって身動きがとれない犬がいると通報が入りました。現場に駆け付けてみると、目を疑うような光景がそこにありました…

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「フェンスに絡まった犬がいる」と通報

米国イリノイ州ジャージービルの殺処分を行わない動物保護施設である『リバーベンド・ヒューマン・ソサエティ』は、1本の通報を受け、緊急事態発生とし、施設をその日、突然閉鎖しました。今年(2018年)3月23日のことです。

ありえない光景

彼らは1匹の犬を救出するために万全の体制をとり、大急ぎで現場に向かいました。

その犬は、大変危険な状態に置かれていました。

フェンスが犬の右足に絡まった状態でした。

近づいてよく見ると、犬は足がチェーンに絡まっているだけでなく、彼女の体全体がフェンスに複雑に取り囲まれ、身動きが一切できない状態になっていました。

救出

犬の体を傷つけないように、フェンスの1本1本が慎重に取り外されました。

そして最終的に犬の体がフェンスから解放された時、救助にあたったスタッフは思わず犬を抱きしめました。

怪我の状態

フェンスに一番ひどく絡まっていた右足は、痛そうな感じでしたが、時間が解決してくれる程度の負傷ですみました。

喜び

この犬は、とてもお腹を空かせていました。

あの状態でいったいどれだけの時間が経っていたのでしょうか…

救助された犬は、本当に嬉しかったようで、自分を助けてくれたスタッフたちにちぎれんばかりにしっぽを振って全身で喜びを表現してくれました。

保護

救助された犬は”ベル”と命名されました。

ボクサーミックスで、まだ1歳未満の子犬でした。

ベルはリバーベンド・ヒューマン・ソサエティにて保護され、体力を回復させた後、里親探しが行われます。

ベルはとても人懐っこい性格なので、きっとすぐに幸せな家庭を見つけることができるはずです。と同施設のスタッフは語っています。

報道

ベルの事は複数のメディアが取り上げています。

https://doggiescare.com/dog-trapped-bizarre-position-finally-finds-meaning-love/

http://www.onegreenplanet.org/news/heroes-rescue-dog-helplessly-tangled-heavy-chain/

新聞の記事

また地元新聞も記事として取り上げていました。

新聞には、飼育放棄されていた犬5匹を飼い主から取り上げたとタイトルがついています。

この子以外にも飼育放棄されていた犬達が他に4匹もいたようです。

皆、数日間、食べ物ももらえず、水すら与えられず、犬小屋もなく、ただ外につなぎっぱなしにされていたそうです。

飼育放棄

でも、何故、ベルがこのような状態になったのかという事には触れられていませんでした。

自分でそうなったのか?あるいは誰かが悪意を持ってからませたのか?それには一切触れられていないので判りませんが自然に絡まったわけではないことは明らかです。

ただ、フェイスブックのコメント欄に、リバーベンド・ヒューマン・ソサエティがこのように書き込んでいました。

「酷い状態で拘束されていた状態のベルの写真を撮影したのは、証拠としてです。それがなければ、この子たちの飼育放棄をしていた飼い主に対して、所有権を放棄させられなかったからです。」

下記写真は、ベルと同じタイミングで同じ家から救出された犬です。

反響

今回のこの件に対して、リバーベンド・ヒューマン・ソサエティのフェイスブックのページには沢山のコメントが寄せられています。

「なんてかわいそうな子なのでしょうか。助けてもらって本当に良かったです。酷い怪我をしていないことを願っています。そしてこの子の飼い主が二度と犬を飼うことを許してはいけないと思います。」

「こんなことをこの子にした人は、この子がされたと同じように縛り付けて刑務所に放り込まなければならないと思います。」

「いったい何のためにこんなひどいことをするんだ!信じられない!助けて下さってありがとうございます!」

「悪魔みたいな人たちからこの子は解放されたのですね?」

「この子を助けて下さったことに関して感謝いたします。」

1週間も放置されていた!

すべてのコメントを読んでみても、どうしてベルがフェンスに絡まってしまったのかはやはり判りませんでしたが、どうやら飼い主はこの状態になった自分の犬を一週間も放置していたようです。

それで、リバーベンド・ヒューマン・ソサエティが飼い主の飼育放棄を理由にこの子の所有権を飼い主に放棄させ、同施設に保護したということでした。

感謝

この状態になったところを目撃して同施設に通報をしてくれた人、そして施設を閉鎖してまでスタッフ全員で現場にかけつけて助けて下さり保護してくださったリバーベンド・ヒューマン・ソサエティさんに感謝いたします。

尚、現在、同施設は、収容犬が増えてきたため、新しく収容スペースを作るための資金を集めているそうなので、”ご寄付いただけると嬉しいです”とのことでした。

ただし、クレジットカードでの寄付は受けついていないそうで、チェックかマネーオーダーを同施設に郵送して下さいとのことで、同施設の住所は下記フェイスブックページに記載されています。

リバーベンド・ヒューマン・ソサエティのフェイスブック
https://www.facebook.com/RiverbendHumaneSociety/

※尚、この記事及び写真の投稿は、リバーベンド・ヒューマン・ソサエティに許可を得て行っています。

追記

ベルの事を記事にした地元新聞のJersey County Journalによると、5月、ベルに里親が決定したということでした。

【Neglected dog gets new home】というタイトルで同紙のホームページにベルの写真入りで載っていました。

http://jerseycountyjournal.com/

良かったですね! 今度こそ、やっと本物の幸せを掴んだようです。

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