犬のフン対策 その①「犬のフンをピンク色に染める」【イギリス】
犬のフンの後始末をしない飼い主が多く、不始末への罰金制度などもあるロンドンですが、その効果はあまり上がらなかったようです。
そこで、街の犬のフンが減らないことの解決策として、ロンドンの役所は放置された犬のフンをピンク色のスプレーで染めることにしました。
そうすることで後始末をせずに放置された犬のフンを目立たたせることができるからです。
後始末をしなかった飼い主たちを当惑させることが狙いだったのです。
その効果は…?
ロンドン郊外のスラウでは、対策によって犬のフンの不始末を72%も減らすことができました。
そして、この対策はイギリス全土で導入され始めているようです。
犬のフン対策 その②「DNA検査と罰金」【イギリス】
ロンドンの東部にあるバーキング・アンド・ダグナム区では、DNAのデータベースを作成し、後始末をせずに放置された犬のフンと照合することで、無責任な飼い主を処罰するという対策を行うことが、2015年に計画されていました。
動物病院にて愛犬の口腔内粘膜の検体採取を行うように奨励され、DNAのデータベースが登録されていない犬(動物全て)は、バーキング・アンド・ダグナム区にある27カ所全ての公園が立ち入り禁止になるというものです。
また、バーキング・アンド・ダグナム区の公共住宅に居住する際の入居条件にも、DNAのデータベースを作成と登録が含まれることになるようです。
無責任な飼い主には罰金も
犬のフンの後始末をしなかった飼い主には、80ポンド(約15000円)の罰金が科せられることになっています。
これらの対策によって、毎年かかっていた犬のフンの清掃費用「約230万ポンド(4億2000万円)」を、削減できるのではないかという期待の声もあるようです。
犬のフン対策 その③「宝くじを提供する」【台湾】
台湾では街中で犬のフンの後始末をしない飼い主が多く、ニオイが景観を壊すとして近隣住民や行政が頭を悩ませているようです。
そこで、台湾の最高行政機関が実行した対策が、“犬のフンを所定の施設に持ち込むと宝くじを提供する”という驚きのものです。
愛犬のフンを後始末した後に所定の施設に持ち込んでもOK。
街に放置されていたフンを後始末した後に所定の施設に持ち込んでもOK。
犬のフンを拾って億万長者に!?
気になる宝くじの当選金ですが、2000ドル(約15万円)だそうです。
愛犬のフンの後始末をすることは当たり前のことですが、それによって15万円を手にすることができるってすごいことですよね。
街をキレイにしようと、放置された犬のフンを掃除してくれている人もいますが、そんな方が当選したら嬉しいですね。
犬のフン対策 その④「DNA採取キット」【アメリカ】
シアトルでは、DNA採取キットである「PooPrints」を購入する住民が増えているようです。
なぜ住民がDNA採取キットを購入するのか。
とあるマンションの管理人によると、犬のフンが放置されているのは街中だけではなく、エレベーターの中や屋上、絨毯が敷かれた廊下にまで放置されているのだそうです。
PooPrintsによって犬のフンを放置した飼い主を突き止めようという動きなのです。
どうやって飼い主を突き止めるの?
マンション内で放置されて犬のフンを発見した場合、PooPrintsで採取し、採取した場所などを書いたメモと一緒に研究所に送ることでDNA検査が行われます。
そして、どの犬のフンなのかを特定し、飼い主には罰金が請求されます。
このためには、まずはマンションに住んでいる全ての犬たちにフンの提供をお願いしなければならないようです。
そして、犬たちのDNAサンプルを集め、研究所にて保管されているのです。
対策による効果は?
とあるマンションに住む住民の中には、1週間の間に5回も放置した愛犬のフンを採取され、500ドル(約6万円)の罰金を支払った飼い主がいたようです。
PooPrintsを販売している会社によると、シアトル市内の26のマンションや集合住宅などがPooPrintsを購入しているようで、マンション内で起きていた犬のフンの不始末が激減したそうです。
まとめ
放置された犬のフンは私も毎日のように目にします。
公園内での犬の散歩を禁止する対策もありますが、それによって道路に放置された犬のフンが増えたようにも思います。
海外からは「日本は動物に対してとても冷たい国だ」なんて言われることがありますが、犬のフンの後始末に限らず、日本ももっと犬の飼い方について飼い主に対する対策を行っていかなければならないのではないでしょうか。