ペット用品店が行った大規模なアンケート調査
ベルギーに本社を置くマーズ・ペットケアという大手ペット用品店が、アメリカの犬の飼い主1000人と猫の飼い主1000人を対象に大規模なアンケート調査を行いました。
日常生活の中の好みから職業まで広い範囲の回答から、犬オーナーと猫オーナーはあらゆる面でかなり傾向が違うことが浮き彫りになりました。
なかなかおもしろい調査結果をご紹介していきます。
犬オーナーと猫オーナーの「職業や趣味」こんなにも傾向が違う!
さて、いきなり下世話なトピックですが、犬オーナーと猫オーナーの平均収入を比べると、犬オーナーの方が18%ほど収入が高めだったのだそうです。
職業の傾向で言えば、犬オーナーは金融業界で働いている人が猫オーナーの約2倍。
一方猫オーナーはクリエイティブな分野で働いている人が犬オーナーの約4倍という、はっきりとした違いが現れました。
映画の好みに対する回答では、犬オーナーに人気の高かったジャンルはホラーとアクション、ロマンティックコメディ。
猫オーナーに人気が高いジャンルはドキュメンタリー、ミュージカル、アート系のインディ映画でした。
趣味に関する回答ではさらに納得の結果でした。
犬オーナーが趣味として答えたアクティビティではスポーツ、ヨガ、ダンス、旅行などが上位を占め、彼らのペットと同じくアクティブなライフスタイルが伺えます。
猫オーナーでは読書、執筆、ガーデニングを趣味としてあげる人が多く、こちらも彼らのペットである猫と似たスタイルですね。
ペットが飼い主の生活に及ぼす影響は?
犬や猫と暮らすことでポジティブな影響を受けていると感じる場面は多いですよね。
どんな影響を受けているかという回答も犬と猫では違う傾向が現れました。
上にあげた趣味の項目からもわかるように、犬オーナーは「ペットとの運動を通じて生活が改善された」という人が多く、全体の45%でした。猫オーナーでは同じ回答をした人は8%でした。
犬オーナーの25%がジョギングなど定期的に走る習慣があり、猫オーナーでは16%でした。
猫オーナーがペットから受けるポジティブな影響はもっと精神的なものです。
「他の人には言えない秘密や心の中をペットには打ち明けられる」と回答した人は猫オーナーでは23%、犬オーナーでは19%でした。
「ペットへの信頼がストレスを軽減する」という項目では、わずかな差ながら猫オーナーが70%、犬オーナーが66%と、猫オーナーが少し上回っていました。
全体の傾向として、犬は飼い主のフィットネスパートナー、猫は飼い主のセラピストという面があるようですね。
では犬オーナーと猫オーナーの共通点は?
このように、ライフスタイルの傾向がかなり違うことが見えてきましたが、犬オーナーと猫オーナーの共通点もありました。
「バケーションはペットといっしょに行く」と回答した人はどちらも20%をやや上回っていました。
「ペットといっしょに食事をとる」と回答した人はどちらも全体の約25%でした。
「ペットにバースデープレゼントやクリスマスギフトを買う」と回答した人はどちらのオーナーも約35%。
ただし「ペットの誕生日を祝うために外出する」という項目では犬オーナー19%猫オーナー9%と約2倍の差がありました。
「ライフプランを立てる時にペットは非常に大きな要素を占める」という項目では犬オーナーが67%、猫オーナーは58%という結果でした。これはペットの体の大きさの違いによるものと思われますね。
まとめ
ペット用品の会社が犬と猫の飼い主を対象にして行った大規模アンケートの結果をご紹介しました。
犬オーナーと猫オーナーではずいぶんと色々な面で傾向が違うことがよくわかる興味深いものでした。アクティブでアウトドア志向の犬オーナー、静かで精神的なものを重視する猫オーナーという、なんとなく納得の傾向ですね。
けれども共通して見て取れたのは、犬も猫も飼い主の心の中の大きな部分を占めていて、生活そのものにも重要な役割を果たしてくれていることです。
数字に表れたアンケート結果から、ペットと飼い主さんたちとのあたたかい愛情が感じられて優しい気持ちになりますね。
皆さんは犬オーナー、猫オーナーどちらの傾向に近かったですか?
《参考》
https://www.bettercitiesforpets.com/2018/01/16/dog-owners-vs-cat-owners/