愛犬のための防災対策をしよう
家族のために非常持ち出し袋を用意している人は、たくさんいますね。袋の中身は水、食糧、ラジオなどが入っています。
東日本や熊本地震の経験を考えると、愛犬を含む私たちにも、いつ震災が襲ってくるか分かりません。なので、愛犬のために今から何を準備したら良いか考えて、備えておくのは大切な事です。愛犬は家族の一員ですから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
非常持ち出し袋の準備
飼い主さんの非常持ち出し袋には、水や食糧が入っていますが、愛犬の非常持ち出し袋には、一体何が必要でしょうか?
愛犬が、子犬なのか成犬なのか、老犬なのかによっても内容が変わってきます。人間と同じく病気を持っているか、そうでないかによっても袋の中身は変わってくると思います。愛犬の非常持ち出し袋を作って、今から備えておくと安心です。
犬用の非常持ち出し袋に入れておきたいもの
- いつも食べているドッグフード3日分
- リード
- トイレシート
- 汚物を入れるビニール袋
- 愛犬手帳(愛犬の写真を貼り、飼い主の名前、住所、連絡先などを書いておく)
- 愛犬の写真(万が一、迷子になったときのために)
- 常備薬(持病を持っていて薬を飲んでいる場合)
その他に、小型犬~中型犬の場合は愛犬を入れられるキャリーバッグ、中型犬~大型犬はケージやクレートを用意しておくと良いと思います。
犬は、狭い所にいるほうが落ち着くそうです。普段の生活から、ケージやクレートに入ることに慣れさせておくのが大切です。
そして、普段食べているドッグフードも無くなるギリギリではなく余裕を持ってストックしておくと安心です。
預け先を考えておく
基本的に、避難所には愛犬を持ち込むことはできないと考えられます。避難生活が長引けば、その分、飼い主さんも愛犬もストレスが高まることも予想できます。飼い主さんと愛犬が常に一緒にいられる状態が1番理想的ですが、難しい場合もあるでしょう。
そこで、災害や地震が起きたとき預けられる場所を日頃から少し考えておくと良いと思います。愛犬の避難所として、一時的にでも預ってもらえないか、遠くに住む友人や、親戚、家族に相談しておくのも良いかも知れません。
覚えさせておきたい訓練
災害が起きたとき、犬が飼い主さんの言うことを聞けるかどうかも大切な事です。
まわりの人々も、自分や家族のことで精一杯になりがちですから、愛犬が迷惑をかけないように、もしくは愛犬の命を守るためにも「待て」や「ハウス」などの基本的な指示を、日頃からきちんと聞けるように訓練しておくのは重要です。
愛犬に迷子札を
災害時には、すべての事が混乱していますから、避難するにも落ち着きが大切ですが、注意していても避難する時に、愛犬とはぐれてしまうという悲しい出来事もあるかもしれません。そうしたら、自分が避難していて安全でも、愛犬が心配で気が気ではないでしょう。
そんな時に、飼い主さんと愛犬をつなぐ手がかりになってくれるのは迷子札です。大切な家族の愛犬には、迷子札を必ず付けておきましょう。
最近では愛犬の体内に埋め込むタイプのマイクロチップもあります。マイクロチップは飼い主さんのデータが登録されていて、マイクロチップが愛犬に装着されていれば、万が一、飼い主さんと愛犬が災害時に離れ離れになってしまっても、愛犬が保護されていれば、自治体や動物病院でマイクロチップの情報を読み取る事ができ、すぐに飼い主さんに連絡することができます。
まとめ
災害や地震は、いつ起こるか誰にも分かりません。愛犬にとって命を守ってもらえるのは、他でもない飼い主さんだけです。今一度、家族の一員である愛犬のために、非常持ち出し袋、預け先、日頃からできる訓練、迷子札の準備をしておきましょう。災害時に、きっと役立つに違いありません!