犬に襲われる事故は後を絶たない…
アメリカでは、犬に噛まれる事故は毎年約45,000件発生しています。犬に噛まれることで感染症になったり、最悪の場合は死に至ることもあります。
その点、日本は安心だと決めつけることはできません。日本にも野犬は存在しますし、狂犬病の予防接種を怠っている飼い主がいるのも事実です。
もしも、あなたやあなたの近しい人が犬に襲われてしまったとしたら、どう対処すべきなのでしょうか?今のうちに正しい対処法を覚えておくことで、もしもの時に備えましょう。
物を遠くに投げる
犬に襲われたら、まずは犬の気をそらすことを考えましょう。そのために、あなたのかばんや携帯、近くにあるものを手に取り、思い切り遠くへ投げるのです。
このとき、物で犬をはらったり、ましてや叩いたりすることはNGです。人間に襲いかかる犬は、その程度ではひるみません。叩く行為は、犬を余計に興奮させてしまうだけです。
低い声を出す
犬が唸っているようなら、「下がれ!」「NO!」と短く低い声を出しましょう。強い態度を示すことが大事なのです。
怖くても、悲鳴を上げてはいけません。もし1度でも高い声を出し、犬に隙を見せてしまったなら、そのとき自分が出せる限りの大声を上げましょう。大きな声で圧倒することができたら、犬がひるんだ隙に逃げ出すことができます。
走って逃げない
犬は、本能的に逃げるものを追いかける習性があります。襲う気がなくても、走って逃げることでかえって本能を刺激してしまうこともあるのです。
犬に襲われたときは、動かずじっとすることが賢明です。とはいっても、恐怖で体が動いてしまうかもしれません。そのときは、半身になって犬と対峙しましょう。半身になることで、できる限り体を細く見せ、敵だと認識させにくくする必要があるのです。
さらにもう1点覚えておきたいのは、絶対に犬と目を合わせないこと。目をそらすことで、敵意がないことを伝えるのです。
拳をつくる
拳をつくる理由は、犬に立ち向かうためではありません。手を拳にすることで、指と手首を保護するのです。
犬に飛びかかられて倒れてしまったときは、手を拳にして指と手首を保護し、頭をかばいながら体を丸め、耳や首を手や腕で覆ってください。
犬に噛まれてしまったら…
犬に襲われ、噛まれてしまった場合は、すみやかに病院で診察を受けましょう。傷が浅くても油断は禁物!感染症にかかっていないか調べる必要があります。
その後、公共機関に連絡し、事故の報告をしましょう。
まとめ
犬に襲われてしまった時の対処法をご紹介しました。
ペットとしての犬しか知らない方は、犬に襲われるという状況を想像しにくいかもしれません。私は1度、友人が運転する車に乗っているときに野犬を見たことがあるのですが、その姿はまるで狼でした。その上、野犬は群れをなして行動するため、より強く恐怖を感じます。鋭い目つきで、車にも突進してこんばかりの勢いでした…。
襲われるまではいかずとも、犬に噛まれたり、追いかけられたりすることはあるかもしれません。そのときにも、今回ご紹介した対処法を覚えておくと役立つのではないでしょうか?