犬の「抜け毛対策」が必要な理由
犬の抜け毛を放置してはいけない理由はいくつポイントかあります。
まず犬の抜け毛を放置していると、室内の抜け毛が「ダニの温床」になります。
ワンちゃんだけでなく飼い主さんもダニに刺されてしまい、激しい炎症によるかゆみに悩まされることになります。犬の抜け毛を放置することはやめましょう。
特に、免疫力や皮膚が弱い赤ちゃんがいるご家庭では、犬の抜け毛を放置することはご法度だといえます。
また、線毛に似ているアンダーコートはハウスダストの原因となります。室内にハウスダストが増えると、人間の場合には咳やくしゃみ、目などのかゆみが伴います。
さらに被毛にはアレルギーの元となる「アレルゲン」などがふくまれているため、アレルギー症状が発症することがあります。皮膚の赤み、ひどいかゆみ、かさぶたといった症状が出た場合は注意しましょう。
犬の抜け毛対策のポイント
抜け毛が多くなる時期「換毛期」を把握して置きましょう。
犬の換毛期は春から夏にかけて、秋から冬にかけての年中に2回あります。
被毛の構造や長さにより、抜け毛の量は異なります。そのため、犬種によっては毎日の抜け毛対策が必要です。
犬の被毛の構造には、トップコートとアンダーコートを両方をもつ「ダブルコート」の犬種と、トップコート(オーバーコート)のみの「シングルコート」にあたる犬種の2種類があります。
そのうち、ダブルコートの犬種のみに換毛期があり、抜け毛が多くなる特徴があります。
被毛の長さによる抜け毛の量の違いとしては、短毛種は長毛種と比べると、毛が短く生え変わりの周期が短いことで、抜け毛が多くなりやすいです。
犬の抜け毛対策その1:ブラッシングで対策
ブラッシングは、抜け毛対策で一番有効なケア方法の一つになります。特に換毛期には、こまめなブラッシングは抜け毛対策に効果的です。
一般的にブラッシングは、スリッカーブラシとコームを使うことが多いと思います。しかし、換毛期の抜け毛対策でのブラッシングには、ファーミネーターやラバーブラシといった抜けやすい毛をより多く取り除くことができる道具もおすすめになります。
また一方で、普段ブラッシングの習慣がないワンちゃんの場合には、スリッカーブラシやファーミネーター、ラバーブラシでのこまめなブラッシングが難しいことがあります。そんな時には、手のひらで撫でながらブラッシングが出来る「手袋型ブラシ」の購入を検討しても良いかと思います。
子犬のブラッシングは必要?
子犬の頃はまだ毛は短く、ブラッシングはあまり必要ないように思えますが実は必要と言えます。
子犬からブラッシングをしていないと将来ブラッシングが苦手になる可能性があります。
生後2~3カ月頃の子犬のうちからブラッシングを始めて、子犬の頃からブラッシングに慣れさせておきましょう。
犬の抜け毛対策その2:シャンプーで対策する
シャンプーすることで、抜け毛を洗い流す事ができるため、定期的にお風呂に入れてあげる事も効果的です。
- ブラッシングで汚れを落とす
- お湯をかけ軽く汚れを落とす
- 犬用シャンプーを泡立たせてから洗う
- シャンプーをすすぎ洗いする
- 被毛を乾燥させる
自宅でシャンプーが難しい場合はトリミングサロンなど、プロの手を借りるのも一つの手です。
犬の抜け毛対策その5:トリミングで対策する
トリミングサロンなどでは、抜け毛の状態に合わせてお手入れをしてもらうことができます。またワンちゃんの皮膚やカラダに負担がかからない程度に、抜け毛を最大限に取り除いてもらうことができます。
自宅で抜け毛のお手入れを一気に行おうとすると、それこそ家中が抜け毛だらけになってしまい、お掃除が大変になるため、プロのお任せするのもひとつの方法です。
犬の抜け毛対策その4:犬服を着せて対策する
毛の抜けやすい犬種の場合、犬服も抜け毛の対策に有効です。服を着せることで抜け毛が部屋中に広がるのを防ぐ事ができます。
また、服を着用することで冬は防寒になります。さらに夏は接触冷感などの作用のある夏服もあり、暑さ対策もできて一石二鳥です。
犬の毛の掃除方法
お掃除のコツや注意点を場所や物、おすすめのお掃除グッズまでをご紹介します。
ペット用の掃除機を使う
犬の毛などのぺットの毛は掃除機に絡まりやすく、掃除機の種類によっては壊れてしまうことも多いです。掃除機の種類によっては埃などの家庭に発生するゴミは良く吸い取っても、ぺットの毛をあまり吸ってくれないものもあります。
家がフローリングであれば、掃除機で目に見える毛は吸い取ってくれますが、掃除機によってはフローリングの隙間に入ってしまった毛を吸い取ることが難しいこともあります。
カーぺットが広い範囲に敷かれている場合は、カーぺットには毛が絡みつきやすいため、普通の掃除機では吸い取りにくく、カーぺットに絡んだ毛も吸い取れる掃除機選びが必要です。
犬の毛を掃除するために掃除機を選ぶ際には、住環境などに合った性能の掃除機を選ぶことが重要です
- 吸引力の強さ
- 住環境に合うもの
- お手入れが簡単なもの
上記は例ですが、このようにな基準を決めて選びましょう。。
家具にカバーをつける
犬と暮らしていると、ソファーのように犬の体に接することの多い家具には抜け毛が多く付着してしまいます。
掃除の負担を減らすために、カバーをつけておくことがおすすめです。カバーは取り外して洗濯することができるので、お手入れがしやすく清潔な状態に保てます。
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まとめ
抜け毛の原因は主に換毛期による場合がほとんどですが、病気で異常な抜け毛がおきている場合などもあり、原因は様々です。
それぞれの対処方法は異なるため、今回ご紹介した対策を参考にしてみてください。犬の抜け毛は取りづらいので、ペット用のお掃除グッズなども活用してみましょう。