なぜ犬は抜け毛が多い?
犬の被毛には、体温調節や外部からの刺激を守るなどの役割があります。しかし年に2回、被毛が大量に生え替わる時期が訪れるのです。これを換毛期といい、主に春と秋に大量の被毛が抜け落ちます。
わたしたち人間が季節によって衣替えをするように、犬も気候に合わせて体温調節の準備をしているのです。
換毛期になると、約1か月の間に今まで生えていた毛が抜け落ち、新しい毛に生え替わります。とくにダブルコートの犬は、抜け毛が多いため掃除がたいへんです。ダブルコートの代表的な犬種は以下のとおりです。
- チワワ
- ダックスフンド
- ポメラニアン
- フレンチブルドッグ
- シーズー
- 柴犬
換毛期は、飼い主にとって掃除が多くなる時期ですが、犬にとっては温度調節を行うための大切な時期です。グッズを使用して換毛期を乗り越えましょう。
犬にブラッシングが必要な理由とは?
換毛期はもちろんですが、犬のブラッシングは毎日行いたいお手入れです。ブラッシングをすると、以下のようなメリットがあります。またブラッシングを怠るとどのようなリスクがあるのかご紹介しますので、参考にしてください。
ノミやダニなどの皮膚トラブルを減らせる
毎日ブラッシングをすれば、ノミやダニなどの皮膚トラブルを減らすことができます。犬の抜け毛を放置すると、ノミやダニなどが原因で皮膚トラブルが起きやすいです。
例えば、犬の抜け毛をベッドや床などに放置するとダニが繁殖します。また、犬の身体に抜け毛が残ったままの状態だと皮膚の通気性が悪くなるため、ノミなどが発生しやすく皮膚炎を患ってしまう可能性があります。
健康を害するデメリットを避けるためにも、毎日ブラッシングを行いましょう。
病気やケガを早期に発見できる
毎日ブラッシングを行うことによって、犬の病気やケガの早期発見につながります。ブラッシングしながら身体を触ることで、ケガをしている箇所がわかったり、病気であれば痛がったりするため早い段階で異変に気づけるのです。
小さなケガであっても、梅雨など室温の高い季節では化膿するリスクが高まります。また、病気を放置すれば、命に関わる可能性も。病気やケガなどの異変にいち早く気づいてあげるためにも、毎日のブラッシングは欠かせません。
飼い主との触れ合いにより信頼関係が深まる
毎日ブラッシングを行うことによって、飼い主と犬との信頼関係が深まります。ブラッシングは犬とのコミュニケーションを取るために大切だといわれている手段の一つです。
日頃からブラッシングに慣れさせることで、トリミングサロンや動物病院でも触られることに抵抗がなくなるでしょう。また、飼い主以外の人に触られることが好きになり、多くの人にかわいがってもらえるチャンスにもつながります。
子犬の時期からブラッシングを習慣化して、信頼関係を深めましょう。
抜け毛が減り掃除がラクになる
毎日ブラッシングをすることで、抜け毛が減るため掃除がラクになります。ブラッシングを行わないと抜け毛が散乱して掃除がたいへんです。
とくに、ダブルコートの犬種は換毛期に大量の毛が抜けます。そのため抜け毛だけで掃除がいつもの倍になってしまうのです。また犬が動くたびに毛が抜け落ちる状態では、掃除をしてもすぐに毛だらけの部屋になります。
飼い主の負担を減らすためにも、ブラッシンググッズを使用してお手入れを欠かさないようにしましょう。
犬の抜け毛のお手入れにはどんなグッズがある?
犬の抜け毛のお手入れにはどんなグッズがあるのでしょうか?ブラッシングのための道具には、さまざまなものがあります。
ここからは、ブラシの特徴やおすすめの犬種をご紹介します。ぜひブラシ選びの参考にしてください。
ダブルコートや長毛種におすすめ「スリッカーブラシ」
スリッカーブラシは、長毛種のポメラニアン・ヨークシャー・テリアなどにとくにおすすめ。
スリッカーブラシは、平べったい土台に「くの字」型のピンがついています。細かいピンの歯が多くの被毛をしっかりとブラッシングしてくれる仕組みです。また絡まった毛玉をほどくのにも適しています。
スリッカーブラシのピンは細いため、力を入れすぎると犬の皮膚を傷つけるリスクがありますので、優しく力を入れずに使用しましょう。
換毛期の抜け毛に大活躍「スクラッチャーブラシ」
スクラッチャーブラシは、被毛期の抜け毛に活躍する優れたブラシです。とくに柴犬やゴールデン・レトリバーなどのアンダーコートが生え替わる犬種に適しています。
通常のブラシでは、アンダーコートまでお手入れが行き渡らずに抜け毛があちこちに散乱してしまう可能性がありますが、スクラッチャーブラシであれば確実に取り除けるでしょう。
抜け毛のお手入れはもちろん、血行促進にも役立ちます。しっかり中まで抜け毛を取ってくれるため、毛のボサボサ感も軽減されます。
皮膚に優しく短毛種にも使える「ラバーブラシ」
ラバーブラシは、皮膚に優しく短毛種にも使用できます。皮膚の弱い犬でも安心して使えるため、多くの飼い主に選ばれています。
なでるようにブラッシングができるため、ブラッシングが苦手な犬にも比較的使いやすいブラシです。また、ブラシ自体がゴムでできている製品が多いので、毛に絡まったホコリやゴミなども取りやすい特徴があります。
ミニチュア・ピンシャーなどの短毛種には、スリッカーブラシよりもラバーブラシがおすすめです。
仕上げに毛並みを整える「コーム」
コームは、ブラッシングの仕上げを行う際に適しているブラシです。抜け毛を取り除くというよりは、ブラッシングの仕上げに毛並みを整えるのに便利です。
ラバーブラシやスリッカーブラシでブラッシングをしたあとに使用すると毛並みが整いきれいになります。ただし、絡まった毛玉をコームで取るといった使い方は犬の皮膚を傷つけるリスクが高まるため避けた方が無難です。
細かな箇所のお手入れやブラッシングの仕上げに使用するようにしましょう。
犬の抜け毛に人気のおすすめブラシ10選!
犬の抜け毛にブラシを購入したいけれど、どのようなブラシを選んでよいのかわからない飼い主が多いです。
ここからは、犬の抜け毛対策を含めた人気のおすすめのブラシを10種類ご紹介します。使いやすいブラシを選択する際の参考にしてください。
嫌がらないペット用ブラシ タングルティーザー
- 長短のブラシ構造で抜け毛や汚れを取り除く
- 特殊素材の使用によりで皮膚が傷つかない
- ペットが怖がらないユニークなデザイン
ペットの被毛の固さに合わせて「かため」と「やわらかめ」が選べます。
通常のブラシでは、毛玉が絡まったのを取り除く際に痛みが生じることが少なくありませんが、絡まりを優しく解きほぐす長短二段構造のため、スムーズに毛玉がとれます。
さらに、皮膚を傷つけないようにブラシの先端が丸くカットされているため、健康な皮膚を保つことが可能です。
WIDREAM【プロトリマー監修】 ペットブラシ
- 先端部分がペットに優しい丸型加工で肌を傷めない
- ペットサロン専属トリマー監修で安心
- ボタンを押して簡単に抜け毛が除去できる
楽天ランキング1位の大人気ブラシ。ペットサロン専属トリマー監修で、家庭で使用しやすくペットにも安心なのが特徴です。
ブラッシング後にボタンを押すだけで、ピンについた抜け毛を簡単に除去できる優れものです。
ファーミネーター
- アンダーコートまでお手入れできる
- ワンプッシュで歯についた抜け毛を除去できる
歯が皮膚に食い込むのを防ぐエッジガードがついているため、肌を傷つけません。
特殊なステンレス歯がトップコートを痛めることなくアンダーコートを取り除く優れた構造。感動するほど毛がとれるため、多くの飼い主から支持されている実用性の高いブラシです。
ケイプロペット GROOMERピンブラシ
- 被毛を優しく整える日本製ピンブラシ
- ピンが抜けにくいため長く使える
世界が認めた被毛を優しく整える日本製ブラシは心地よい刺激で汚れやホコリを落とす売り切れ続出の大人気のブラシ。
トリミングサロンなどでも安心して使用できるため、多くの方から選ばれています。また持ち手が木製のため滑らず使いやすいのも特徴。
ペティオ (Petio) プレシャンテ ソフトスリッカーブラシ
- 長毛種の犬におすすめ
- 被毛に優しい細めのピンを使用
ペティオから販売されているスリッカーブラシは、長い毛の犬に最適のブラシ。絡まりやすい長毛種の犬でも細いピンが優しくもつれを取ります。
手玉ができやすい犬でも痛くないソフトピン構造のため、ブラッシングが快適に行えます。ウレタンクッション素材を使用しているため、肌への刺激も強くありません。
ドギーマン 角型スリッカーブラシ
- 肌に優しい先丸加工
- ピンのあたりをやわらげるクッション入りラバー
ドギーマンが販売している角型スリッカーブラシは、ペットの抜け毛をしっかりキャッチします。
小型設計で細いブラシがきめ細やかに並んでいるため、被毛がやわらかい子犬から、超小型犬のお手入れ、部分的なブラッシングにも使用できます。
FURFURMOUTON ムートンブラシ
- 業務用のムートンブラシ
- 被毛のボリュームが復活する
毎日ブラッシングを行うならムートンブラシがおすすめ。多くの飼い主が使いやすくいぬの毛がふわふわになると絶賛している実用性の高いブラシです。
ぺたんこになってしまった犬の被毛もムートンブラシで復活します。毛先がやわらかいため、肌を傷つけるリスクも少ないのがポイント。
ペットお手入れブラシ
- 両面にブラシがついているため使い分けできる
- 抜け毛取りと皮膚の汚れに最適
両面使用できるブラシは、抜け毛取りと同時にマッサージや皮膚の汚れも難なく除去可能。短時間で犬の毛を整え、数分後には効果が表れるという優れものです。
22cmx6.5cmのサイズは、毛の長さも選ばずどの犬種にも最適。シャンプー時にも使用可能なので使い勝手がよいといえます。
ペティオ (Petio) Porta ダブルラバーミトンブラシ
- マッサージをしながら抜け毛が取れる
- 短いピント長いピンの両面ラバー使用
しっかりと手にはまり、なでるようにブラッシングができるラバーミトンブラシ。 長いピント短いピンの両面ラバー使用のため、抜け毛取りとマッサージがこのブラシのみで完結します。
刺激がが弱い仕組みなので、ブラッシングが初めての子犬や、小型犬に最適のグッズです。
ワンプッシュ 超簡単抜け毛処理 スリッカーブラシ
- 獣医師推奨のお墨付き
- 抜け毛処理がワンプッシュで簡単にできる
ワンプッシュで簡単に抜け毛処理ができるこちらは、獣医師も推奨するブラシです。
ピン先は丸く加工して肌を傷めない仕組みで、針の形状をより細く数多くすることからマッサージ効果も得られる優れものです。圧がかかるのを防ぐ150℃斜め設計のため、初めてのブラッシングにも適しています。
▼「抜け毛対策の基本」を知りたい方はこちら
まとめ
犬の抜け毛に効果的なグッズとおすすめのブラシをご紹介しました。
被毛は、体温調節や外部からの刺激を守る重要な役割があります。年に2回ほど換毛期が訪れて犬の毛が大量に抜けますが、普段からブラッシングを行っていればさほど問題ありません。
ブラッシングは犬と飼い主とのコミュニケーションが取れる大切なお手入れでもあるのです。換毛期に関わらず、普段からブラッシングを行いましょう。
今回ご紹介したブラシは、どれも多くの飼い主から高評価を得ている商品ばかりです。ノミ・ダニ予防・汚れ取りやマッサージと、用途によって使い分けるのもよいでしょう。
ぜひ使いやすいブラシを選択して、愛犬との生活を快適に送ってください。